2014年6月19日木曜日

根羽村でアカデミーと長野林大とで研修&交流を行いました


機械操作演習に引き続き長野林大との交流3日目です。

根羽村森林組合の現場見学を中心に研修を行いました。
案内して頂いたのは、根羽村森林組合の参事の今村さんです。


作業道の現場です。



作業道の開設は長野林大の卒業生が実施しており、
設計・施工を任せているそうです。


路面排水を考え、直線区間はなるべく少なく、
谷も洗掘をなるべく抑える工夫を施していました。



今村参事さんより、将来の森林技術者に対して、
「技能職員は、自分の腕が大事。腕を磨くことに注力して欲しい」
というメッセージを送っていました。


雪害の現場です。



森林組合が扱った現場ではないのですが、
太い木のみを伐った結果、雪害の被害を受けた現場です。

樹冠が十分あり風雪害に強い森を造っていこうということで、
反面教師にしているとのことです。


低コスト造林の現場です。


帯状伐採と再造林を一貫して実施することでコスト削減を図りました。


組合の事務所の横にある製材所です。


丸太から構造材を取り、その後内装材用の板を挽いています。


モデルハウスです。


森林整備、素材生産〜製材〜工務店への部材供給という
流れが確立していることが、根羽村森林組合の特徴です。


「トータル林業」を実践しており、
6次産業化、構造材からオガ粉利用まで、伐採から造林まで
いろんな意味でトータルを考えているのです。


2日目は架線集材の現場を見学しました。
ラジキャリによる搬出です。



荷掛け手は長野林大の卒業生の鈴木さんです。



最後に鹿肉処理場も見せて頂きました。




根羽村では、有害駆除でニホンジカやイノシシなどを捕獲しており、
平成25年度の実績でニホンジカは300頭程度、そのうち100頭をジビエ料理用に
出荷しているそうです。


鳥獣害と捕獲した鳥獣の利用は、全国的な課題となっていますが、
ここでは猟友会がバックアップし、捕獲から解体まで実施しています。


最後にアカデミーと長野林大とで記念写真を撮りました。
研修と同時に他大学との交流もできて、とても有意義な一泊二日の研修になりました。