人と地域の元気でつくるオンリーワン 『川と山のぎふ 自然体験活動の集い』 を開催。
岐阜県内と近県の自然体験活動に携わる人たちが集う第9回「川と山のぎふ自然体験活動の集
い」を2日間にわたって開催し、100名を越える参加者が集いました。森林文化アカデミーとしては
ナバさんジリさんコンビとなっきー、ノブさん、近けんがスタッフ参加しました。
この集いは、体験活動指導者の出会いと交流を主目的にしており、自然の宝庫、岐阜の多様な
文化や歴史、人を生かした体験活動を、ネットワークの力でさらに活発で意義深いものに成長させ
られることを願っていることを、実行委員長でNPO法人エヌエスネットの北川健司さんが述べられ
ました。
1日目のパネルディスカッションは『自然体験・京都、長野、石川の事例に学ぶ』と題して、
コーディネーターにNPO法人自然体験活動推進協議会事務局長の大田原康志さん
パネラーに 京都の田歌舎 藤原 誉さん
長野のNPO法人グリーンウッド自然体験教育センター 辻 英之さん
石川のいしかわ自然学校 越石あき子さん
各成功事例から私たちが学ぶべき項目を探しました。藤原さんや辻さんの地域に根ざした活動
は本当にすばらしい成功事例で、私たちも何とか追いつけ、追い越せと頑張りたい心境になりま
した。
越石さんのところのネットワークは地域の仲間がともに成長するには重要なことです。ややもす
ると足の引っ張り合いになりかねないものがともに協力する上でも重要です。
パネルディスカッションの後は、分科会です。
1.「ジビエ料理 鳥の解体体験」 藤原 誉、斉藤なつき
2.「地域を巻き込んだ自然学校の展開」 辻 英之、長沼慶拓
3.「自然学校のネットワークによる展開」 越石あき子、萩原裕作
4.「宿泊業との協力体制による体験活動の展開」 笠木 哲、三宅 信
5.「新しい自然体験指導者制度と指導者の役割」 大田原康志、川尻秀樹
私が参加した「新しい自然体験指導者制度と指導者の役割」 では、大田原事務局長さんから
これまでに自然体験活動推進協議会の認定制度と、国立青少年教育振興機構の制度が一体化
して、新たに「全国体験活動指導者認定制度」が発足することなどをお聞きしました。
これまでの認定とは受講時間も科目履修認定も変わってきますし、青少年教育や学校教育にお
ける体験活動などが追加されるそうです。
さて、夕食には地元野菜などによる地元のお母さんの手作り料理が並び、約100人が交流を深め
ました。
田歌舎の藤原さんは、捕獲したハクビシン、アナグマ、アライグマのベーコンをご持参下さり、
振る舞ってくださいました。これが想像以上にいけました。
2日目は早朝から
「森林ヨガ」 と 「美濃市街中ウォーキング」
森林ヨガをしたグループは最後に、体感したことをシェアリングしています。これは仲間意識の
点、他の人の気づきから学ぶ点など多くの利点があります。
みな、腹ぺこのはずなのに、妙な満足感が漂っていました。
分科会は1.「宿泊施設と貸し切りバス・大学との連携による地域発信型自然学校」 斉藤 晃
2.「自然学校で生きていくには ~半分自然学校・半分○○」 藤原 誉
3.「河原の石勉強会」 久保貴志、藤岡比呂志
4.「クラフト ~清流・森の恵み~」 入江鐵夫、垣出中幹夫
5.「まこも紙漉き」 千田崇統
私が参加した「自然学校で生きていくには ~半分自然学校・半分○○」では藤原 誉さんから、
田歌舎の自然的暮らしの実践と称して、「遊・食・住 + エネルギーの自給」を説明してもらいま
した。
田歌舎は子どもと子育て世代、青年世代をターゲットとしたプログラムを京都で展開しています。
低農薬菜園での限りなく少ない農薬の使い方、無農薬菜園でのトタンとネット、雑草による獣害
防除など、農業を実践する上での知恵のてんこもり。
自分たちの住居やレストラン、宿泊棟も自分たちで建築し、水道も簡易水道、エネルギーの自給
を目指したソーラーパネルなど、私たちが理想と描きそうなシナリオを現実のものとされていまし
た。
藤原さんは、「お金中心で考えれば、小規模な農業は成り立たない。しかし、農業はインター
プリターとしてのスタッフの資質を育む」と語られました。
さて、2日間におよぶ「集い」の後は、スタッフによる後からづけ。
これが意外に大変、案内看板から宿泊施設の片づけ、忘れ物など、これに約20人で2時間を費
やす。
それが終わってから、反省会、こんなこと好きでなきゃできないよね!
参加する人たちは、こうした苦労を知っているのだろうか? スタッフの皆さん、そして森林文化
アカデミーの学生さん、本当にご苦労さまでした。
反省会では既に来年に向けた話をして、2日間を終えたのです。
以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。