自立循環型住宅...何のことだ?と聞きなれない言葉かもしれません。
これは、国土交通省や建築研究所がすすめる完結型のエネルギー受容・消費システムを確立した住宅を目指すプロジェクトです。ですが、まずは省エネを見える形にしていくことです。
この自立循環型住宅のすごいところは、
・難しい話しなしに、地域の建築実務者でも十分実践可能なこと。
・省エネ効果が定量的に把握できること。
・土壁などの伝統工法なども評価できること。
などが挙げられます。
このプロジェクトに共感し、全国各地の温熱や省エネに先進的に取り組まれている建築実務者を集めて、勉強会をしたり取り組みを発表する研究会があります。主宰はアカデミー非常勤講師の野池さんです。
ここまで、実践的に取り組まれている集まりは他に無いでしょう。
今月、年に1度の北海道から鹿児島まで100社を超える設計事務所、工務店が集まり、実践例を発表しあうアワードがありました。
「既存住宅における温熱改修促進ツールの提案」として、今回の発表者9名に混じってアカデミーの学生の中島さん(2年)が課題研究の一部を抜粋して発表させて頂きました。
30分の発表と質疑ですが、はじめは、ものすごく緊張している雰囲気が伝わって来ました。途中で笑いがとれるといつもの調子で、最後まできちんと説明しきりました。
質問では、普段実務を行なっている方々から鋭い質問や意見も頂きました。
参加者の投票による今年の賞が発表されると、なんとプロの方に混じってゲスト審査員賞(南雄三さん)をいただきました。南さんは住宅の温熱環境の世界では知らない方はいません。鋭い視点で斬り込む住宅評論家です。記念に南さんと一枚撮影。
また、参加者全員の方から、コメントシートも頂き、時間内に聞けなかった質問やご意見が詰まっていました。実際にこれから入っていく建築業界の第一線で働いている方々のご意見は非常に貴重です。
��年生の課題研究もそろそろ大詰め。この経験を活かて良い成果を期待しています。