2015年8月31日月曜日

里山景観マイスター養成講座Basicコース第2回


里山の自然を知り、つきあい方を考える


 8/29日から8/30にかけて里山景観マイスター養成講座Basicコースの第2回講座が行われました。
今回の講座のキーワードは「田んぼ・ニホンミツバチ・粗朶」の三つです。一見関係のないように思われるこの3つは、じつは里山という自然でつながっています。三つとも「里山」の自然から人間が得ている「恵み」に関わっているからです。



 初日はまず前回5月末に手入れをした放棄田で、どのような変化が起きているのか、調査枠をとって植生調査を行いました。すると放棄田に侵入した樹木の伐採によって水位が上がり日が差し込むことによって、眠っていた水田雑草が息を吹き返していることがわかりました。今回は伐採後の切り株からの萌芽条を刈り取り、さらに光が当たるように手入れしました。次に一面を覆っていたチゴザサを踏んで、さらに多くの植物が生育できるよう環境を整えました。その後、手入れした水田に生息する魚類、水生昆虫を観察しました。豊かな生物相の一端をうかがい知ることができました。



その晩はニホンミツバチ協会の三輪会長から下呂市馬瀬でとれた鹿肉を差し入れていただき、肉を囲んで楽しい懇親会です。懇親会では、参加者の方、スタッフそれぞれが活動する際に、「楽しく伝える」ために工夫しているアイテムを互いに紹介しました。嵯峨先生からはフィリピン、イフガオ州の棚田視察のお話もあり、一同楽しみました。









 









翌日は、朝から粗朶とニホンミツバチについての講義を行いました。粗朶については、その用途から生産までを教員の柳沢の方から、ニホンミツバチについては、ニホンミツバチ協会の三輪芳明会長からお話をいただきました。粗朶については、世界農業遺産のコンセプトに合致するのではないか、ビジネスモデルを検討することで持続可能な利用ができるのではないか、という示唆も。ニホンミツバチに関しては、その生態や、巣箱の設置によって「ハチとつきあう」方法について詳しく説明をしていただきました。もちろん森の恵みである「ハチミツ」についても。

粗朶山にて

 午後からは、実際に粗朶を生産している現場に行き、伐採跡の植物の観察を行いました。伐採地のコナラの切り株から、林齢は三輪会長と同じくらいということが判明! 身近な林がもっと身近に感じられます。伐採跡では、日が当たるようになり、林縁の樹木が花をよくつけるようになります。今回は雨が降っていたので残念ながら観察できませんでしたが、晴れていればニホンミツバチやその他の昆虫が訪花して賑やかになっていたはずです。粗朶の生産とニホンミツバチとの間には関係があるのです。最後に近くに設置してあるニホンミツバチの巣箱に案内していただきました。ところが巣箱にはオオスズメバチが。ここで会長からオオスズメバチを捕獲する様子を見せていただきました。もちろんオオスズメバチはニホンミツバチを補食しますので、捕殺しなければいけませんが、オオスズメバチも自らの巣を拡張するために餌資源が必要です。そして他の昆虫を補食することによって生態系の中に役割を持って存在しています。単純に害虫と割り切るのではなく、全体として自然界の生き物のつながりを考えて自然とつきあわなくてはいけない、という三輪会長の熱い思いを語っていただきました。

ニホンミツバチの巣箱を襲うオオスズメバチ


粘着テープにトラップされるオオスズメバチ


2日間雨に降られっぱなしでしたが、当初の予定以上の濃い内容で締めくくることができました。次回講座は12/19(土)の予定です。参加者の方、スタッフの方々、どうもありがとうございました。


2015年8月30日日曜日

狩猟の魅力まるわかりフォーラム

『銃猟でわな猟で捕獲する』、地域・林業・生活のために
 
 

 本日、岐阜大学野生動物管理学研究センターで、環境省主催、岐阜県・岐阜大学・(一社)岐阜県
猟友会共催の「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」があり、クリエーター科の受講希望学生とともに
参加してきました。

 最初に、狩猟だけで生計をたてている高山市の専業猟師瀬戸祐介さんが「銃猟で捕獲する」と
称して、午前の一番手としてお話しをして下さいました。
 ハーフライフルであれば、レミントン870ディアーサベージアームズM220がお勧めとのこと。

 とにかく瀬戸さんの経験に基づいた話は面白い。森林文化アカデミーでの講義の可能性も
ご相談した。


  続いて、岐阜大学の森部絢嗣特任助教の「わな猟で捕獲する」、これまた時間があっという
間に過ぎるほど面白い内容。

 素人でも確実に捕獲するためには何をすべきか・・・・・なるほどと納得のお話し。


 森部先生が指導した方で、わなの免許を取得したその年に、ニホンジカ44頭とイノシシ9頭
捕獲した人もいるが、これは特例ではない。

 それを裏づける手法がある。


 「くくりわな」は安価であるが捕獲が難しいと考えられてきた。

 しかし初めての人でも、これを覆す手法がある。それは観察だ! それもカメラによる観察。


技術を向上させるプロセスは「痕跡」→「罠設置」→「捕獲」→「検証」のサイクルを回す。

この検証がポイント。


 そのためには「トレイルカメラ」を活用し、どこを獣が常道に利用しているか。 足を置く位置は
特に、下りで全体重を足に掛けるのはどこか。

 画像をしっかり解析する。


 トレイルカメラを使えば、初心者でも獣道上の効率の良いわな設置場所を見極めることが
可能になります。

 下の写真で赤丸はニホンジカの足跡、黄色はイノシシの足跡。


 限られた経路の捕獲効率を上げるのは、熟練者による経験則がなくても簡単に上げられる。

 寄せ餌は一ヶ所に置く方が良く、何カ所にも置くのは逆効果。


 これが「誘因誘導型捕獲法」なのです。森部先生の話は最初の瀬戸さん同様、実践に基づく
生きた話であるため、とにかく面白い。


 下の写真は、私たちに見せるためわざと罠の掛け位置を示したもの。障害物となる丸太など
を置いて、そこに誘因の寄せ餌を置く。


 銃猟でもわな猟でも、狩猟事故注意! 自分自身の事故防止対策だけでなく、地域への説明
や表示など、様々の対策を考えることも重要。


 さて、午後からはフォーラムです。最初に環境省の係長さんから狩猟者の減少と、獣害の増加
についてお話しがありました。


 続いて、岐阜県庁から岐阜大学に出向している和田敏さんが、この業界の動向について
報告。 

 ニホンジカの推定個体数はこの20年間で約9倍に増加2023年度には約402万頭に増加
すると予測されている。


 しかもニホンジカの分布域は、36年間で約2.6倍に拡大した。日本中がニホンジカの侵略
を受けている。 またこれまで出現しなかった亜高山のお花畑にも出現し、本日の神戸新聞の
記事でも、国内では中国山地でしか見られないチョウ「ウスイロヒョウモンモドキ」が限りなく
絶滅に近い状態になっている。兵庫県内唯一の生息地、ハチ高原の高丸山(養父市-香美町)
で保護団体が毎年調査を実施しているが、今年確認できた個体はゼロ。蜜を吸う花をニホン
ジカが食べ尽くしているのが原因らしいい。


 こうした現状に、狩猟者の減少と高齢化が拍車を掛ける。 2012年には狩猟者の67%が
60歳以上と超高齢化が進行している。これで地域がどうして守れるのか?

 
フォーラムでは牧裕晶さんが「狩猟のイロハ」についてトークされたり、岐阜県内の若手ハンター
によるトークセッション「私がハンターになった理由」もありました。
 
 こちらは牧裕晶さんに、各務原の青山まゆさん、中津川の加藤大直さん、神岡の國枝ちひろさん
郡上の永吉剛さん、東白川の安江誠さんが、多くを語ってくれました。
 
 
 私と一緒にフォーラムに参加した森林文化アカデミーの学生も、朝から夕方まで熱心に勉強し
近い将来猟師デビューを夢見ていました。
 
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。 

「世界農業遺産」と「長良川おんぱく」

 「世界農業遺産」をご存知でしょうか?
 UNESCOの世界遺産に名前は似ているけれどちょっと違います。FAO(国連食糧農業機関)が2002年に始めた仕組みで、次世代に受け継がれるべき伝統的な農林水産業を認定するものです。
 岐阜県は「長良川の鮎」を登録しようと取り組んでいます。気運を盛り上げようと8月29日には国際シンポジウムが開かれました。

 実は森林文化アカデミーも、世界農業遺産の登録申請に協力してきました。長良川鵜飼に使われる鵜籠の技術継承や、流域の工芸品である岐阜和傘の材料確保をお手伝いしてきたことが評価され、申請書にも記載されています。そのためシンポジウム会場にも、鵜籠や和傘が展示されていました。

 それにしても、長良川の鮎漁を登録するのに、どうして鵜籠や和傘まで?と思う人も多いのではないでしょうか。私自身も初めはそうでした。今回のシンポジウムで、この世界農業遺産の創始者・パルヴィス・クーハフカン氏と、日本での登録活動に尽力する武内和彦氏が講演しました。お二人の講演内容は、そうした疑問に答えてくれるものでした。

武内和彦さんは国連大学の上級副学長です。UNESCOの世界遺産とFAOの世界農業遺産について、分かりやすく比較してくれました。
世界遺産=「現状を変えないのが基本」「〜してはならない」「歴史重視」
世界農業遺産=「ダイナミックに保全する」「〜したほうがいい」「未来志向」

 農林水産業がどんどん大規模化、画一化し、農薬や肥料など環境への悪影響が広がる「プランA」に対し、世界農業遺産は、伝統的で持続可能な地域ごとの農林水産業を守り継承する「プランB」である、という言葉も印象的でした。

パルヴィス・クーハフカンさんはFAOに30年勤め、現在は世界農業遺産基金の代表。ご自身もローマ近郊に畑を持ち、果樹や野菜を作っています。

 この制度は単なる農林水産業の技術や一形態を登録するのではなく、そこに携わる人々の生計を確保し、地域の多様な動植物を守り、人々が築き上げてきた文化や景観も保ちながら未来へ受け継いでいこうという、幅広いものであるということでした。

 手をこまねいていては「プランA」の大企業に負けてしまうので、「世界農業遺産」ブランドをどんどん活用してほしいとも言っています。一例として挙げていたのが下の写真。中国で、水田で魚を養殖する農法(漁法)が登録されているのですが、いろんな食品が「農業遺産」ブランドで売られています。これでどんどん儲けてください、というのは面白いですね。

 パルヴィスさんはまた、「世界農業遺産は、認定されるまでよりもそれからが大事。アクションプラン(行動計画)が大事だ」と言っていました。

 その時思ったのが、世界農業遺産のアクションプランは「長良川おんぱく」だ、ということでした。長良川おんぱく、岐阜の人にはもうお馴染みですが、長良川中流域のあちこちで1ヶ月間行われる小さな体験プログラムの集合体です。今年はなんと180もの魅力的なプログラムがあります。

 鮎料理や農産物などの伝統的な食文化を味わうものもありますし、工芸を体験するものもあります。実は、森林文化アカデミーの卒業生たちもたくさんプログラムを提供していて、「職人とつくるまめ和傘」、「里山でキコリ体験」(和傘の材料を収穫するもの)、「新米鵜籠職人とつくる竹の鍋敷き」、「郡上のヒノキでMY下駄づくり」、「七種類の樹から七色の森の色えんぴつづくり」などなど、これらはみんな卒業生たちによるものです。
 もちろんこれらは体験プログラムにすぎませんが、たくさんの人たちに関心を持ってもらい、持続的な活動につなげるよいきっかけになります。

 世界農業遺産の最終審査はこの秋、ローマにて。審査委員たちに「岐阜ではすでに180もの小さなアクションプランを実行中です」とこの冊子を見せれば、感嘆の声があがるのではないでしょうか。

 長良川おんぱく、詳しくはwebサイトにて。

2015年8月27日木曜日

10/4(日)ぎふ暮らしセミナー in 東京「伝統工芸をなりわいにする生き方」

 岐阜県への移住を考える人のために、東京と名古屋で毎月「ぎふ暮らしセミナー」が開かれています。林業、IT、商店街の活性化など、さまざまなテーマで地方移住のための情報やヒントをお届けしているのですが、10月は「伝統工芸をなりわいにする生き方」です。

 岐阜県には美濃和紙、岐阜和傘、岐阜提灯など、豊かな森林資源を使った工芸がたくさんありますが、後継者不足は多くの工芸に共通する悩みです。そんな中、県外から移住した若い人たちが後継者として活躍する事例が増えています。

 そこで10月のセミナーでは、実際に伝統工芸に携わっている職人さんにパネラーとしてご登場いただき、仕事の楽しさや難しさ、岐阜での暮らしの実感、これからの夢、などをお話しいただきます。

 前西千寿香さんは兵庫県出身。岐阜県立森林文化アカデミーで学んだ後、美濃市で竹細工の技術継承に取り組み始めました。今では国の重要無形民俗文化財に指定されている長良川鵜飼の鵜籠を作る2人の職人のうちのひとりとして活躍しています。

寺田幸代さんは神奈川県出身。30歳のときに紙漉きに携わることを決意し、「美濃手すき和紙基礎スクール」に参加。ユネスコの無形文化遺産に指定された「本美濃紙」を漉く江戸時代からの工房で修行しています。


 コーディネーターは、森林文化アカデミーで岐阜県の伝統工芸の材料確保や後継者育成に携わっている准教授の久津輪 雅が務めます。

 会場からもたくさんの質問を受け付けながら、ざっくばらんな会にしたいと思っています。移住相談や森林文化アカデミーの学校説明の担当者も同席してくれます。伝統工芸に関心ある方、岐阜でものづくりを学びたい方、仕事をしたい方、ぜひお越しください!

日時
10月4日(日) 16:00〜19:00

会場
ふるさと回帰支援センター(東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館5階)

申込・お問合せ
清流の国ぎふ 移住・交流センター 担当 岩瀬
TEL 080-7749-3317 / FAX 03-6273-4404
gifu@furusatokaiki.net

2015年8月26日水曜日

9月25日 イブニングセミナー「木工xFabの可能性~デジタルファブリケーションとものづくりとまちづくり~」

第4弾となる森林文化アカデミーのイブニングセミナーですが、9月25日に岐阜市メディアコスモス 「あつまるスタジオ」にて開催します。

タイトルは、ズバリ

「木工xFabの可能性~デジタルファブリケーションとものづくりとまちづくり~」 


ここ数年、「デジタルファブリケーション」という言葉を見聞きすることが多くなってきました。ファブリケーションとは“ものづくり”を意味し、デジタルファブリケーションとは、3D プリンター、レーザーカッター、CNC などの電子工作機器を活用したものづくりを指します。



 このデジタルファブリケーションがものづくりの在り方を大きく変えるといわれてきました。それは「個」へのパワーシフトです。これまで大きな設備がないとできなかったことが、機器の低価格化が進んだことや、それらの機器を気軽に利用できる場所が増えたことで、より多くの人が、モノを生み出すことを楽しめるようになってきたのです。

そして、ものづくりのすそ野が広がる中、日本の資源である森林資源とデジタルファブリケーションを結びつける動きや、さらにはそこから地域の活性化を模索する動きも出てきました。

IAMASやその卒業生、そして森林文化アカデミーも加わった共同プロジェクト"Craft, Fabrication and Sustainability"

株式会社飛騨の森でクマは踊る(公式HPより)

今回のイブニングセミナーでは、国内外のデジタルファブリケーションの動向に詳しく、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)にて Innovation 工房を主宰し、地元企業と協業でプロダクト開発などに取り組む小林茂教授、そして今年の春、飛騨市、株式会社ロフトワークと株式会社トビムシが設立した官民共同事業体「株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)」の松本剛氏をお招きして、デジタルファブケーションと木工との掛け合わせで見えてくる可能性や、さらに日本の林業への挑戦、そしてそこから生まれる地方の活性化についてお話しをしたいと思います。



●講座名
「イブニングセミナー④ 木工xFabの可能性」
 ~デジタルファブリケーションとものづくりとまちづくり~

●開催日時:平成27年9月25日(金)18:30~20:00
●開催場所:ぎふメディアコスモス  「あつまるスタジオ」

●講師:
松本  剛(株式会社飛騨の森でクマは踊る 取締役)
小林  茂(IAMAS  情報科学芸術大学院大学  教授)
和田賢治(岐阜県立森林文化アカデミー  講師)
  
●定員:20人
●対象者:一般
●参加費:無料
申込期限:9月16日(水)締切(先着順) 定員に達したため締め切りました。
●申込方法:オープンカレッジ申し込みフォームから 



2015年8月25日火曜日

En1 林木育種・育苗|夏休み明けの苗畑整備

エンジニア科1年の実習「林木育種・育苗」では,森林研究所からお借りしている苗畑で,岐阜県の精英樹の種子を蒔いて苗木を作っています。苗畑作業では草とりが欠かせません。春からほぼ10日おきのペースで草とりを続けてきました。もちろん,夏休みにも何名かの学生に出てきてもらい,草とりを続けてきました。

今日は休み明けの最初の実習ということで,特に念入りに草とりを行いました。今年の発芽率は今ひとつでしたが,丁寧に育てているおかげで,苗が昨年よりも少し多めに残っています。

こちらは春に発芽した当年生苗です。キャップの直径が4 cm強です。7-8 cm以上の大きな個体もいます。

こちらは1年経過した1年生苗。よく育っています。来年春に植え替えして,もう一年育てたら山に持って行きます。

これらの苗は秋にもう一伸びします。草もまだまだ生えてきますので,エンジニア科1年生の皆さん,もう少しだけ草とりをがんばりましょう。

2015年8月22日土曜日

Open Campus 岐阜県立森林文化アカデミー

森林文化アカデミー 『オープンキャンパス』開催しました。


 みなさん「こんにちは」、JIRIです。 今日は夏休み中ですが、岐阜県立森林文化アカデミーの
オープンキャンパスがあり、北は宮城県、西は京都、もちろん東京や神奈川県、長野、愛知、岐阜
などなど、全国各地からご参加頂きました。

 森林文化アカデミーは平成28年度から一般専修教育部門の「森と木のエンジニア科」は2年生に
なると林業のコースと林産業のコースに二分化します。
 また、高等専修教育部門の「森と木のクリエーター科」は、1年生から森林利活用分野と木材利
用分野に二分化され、カリキュラム選択はこれまで以上に幅広く学べるように改変されます。


 今日も小雨降る中、多くの方々にご参加頂き、オープンキャンパスを実施致しました。
ご参加頂いた人の中に、「高校一年生だがこの学校に入ろうと、お父さんと一緒に来た」という
人や、「自然と人をつなぐ仕事をしたい」という人など。


 最初に桂川副学長から、涌井学長になり代わっての歓迎の言葉、そして学校の簡単な説明
をお聞き頂きました。

 今回、開学以来初めて、学生ホールで全体説明を実施しました。


 続いて、涌井学長からのビデオメッセージを参加者にご覧頂き、その後にJIRIから学校の
全体説明を実施しました。

 28年度からの新しい学校運営、専修教育部門の他に生涯学習や技術者研修も実施すること、
学校の中では森のようちえんやプレーパークもあることなどをご紹介。


 その後は、エンジニア科とクリエーター科に別れて、ご説明をさせて頂きました。

 エンジニア科は今回、父兄さんと受験する生徒を別々の部屋に分けて、詳しく説明。
下の写真は父兄の方々に、学校生活での必需品や経費などを説明しているところです。


 入学希望の生徒さんには、別に安全のための服装やその金額、学校で学ぶ項目など、具体的
な事例を挙げて説明しました。


 一通り説明を聞いた後は、学校施設見学です。
 森林文化アカデミーの建物構造について、施設の内容について、校内にある自力建設物に
ついてなど、詳しく説明をお聞き頂くツアーを実施しました。


 アトリエ棟にある木工機械類や木材のストックヤード、木工作品などもツアーの中で見て
頂きました。参加者は木工作品を見てワクワクした雰囲気でした。



 さて、クリエーター科は森林利活用分野と木材利用分野の内容について説明をさせて頂ました。

 クリエーター科は「プロフェッショナル」を育てるのが目的ですが、現在位ある道を究めるだけ
でなく、隙間を埋めるようなプロを目指すのも一案です。


 12:30からは在校生による「学生生活紹介」と、アカデミー生活を暴露する談話コーナー。

 右手にサンドイッチ、左手にドリンクカップ、そして口と耳は全開で話をする。そんな光景が
見られました。

 入試のための過去の試験問題、アパート探し、緑の青年給付金制度、教務課スタッフも
毎回ながら親身に対応させて頂きました。


  さて、みなさん。 森林文化アカデミーでは突然であっても、いつでもオープンキャンパスを
承ります。つまり「Everyday Open Campus」です。可能であれば事前に電話(0575-35-2525
して頂くか、メール(info@forest.ac.jp)にてご連絡下さい。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。