2013年4月30日火曜日

オトナは森でコドモになる   森林から木材暮らしへ 第四ステージ始まりました。  


アカデミーのクリエーター科(大卒&社会人コース)の目玉授業のひとつ、「森林から木材暮らしへ」 の授業が現在実施されています。

林業、木造建築、ものづくり、地域活性、環境教育の各分野に分属して専門を学び始める前に、森から暮らしまで(川上から川下まで)の授業を、「つながり」を意識しながら1ヶ月集中で受講します。




この授業ではアカデミーの教員17名全員が関わりそれぞれの専門分野を伝え、そして紡いでいきます。まさに森林文化アカデミーでしか体験することのできない贅沢な授業です。

そして先日、いよいよそのファイナルステージに入りました。

ファイナルステージ初日のテーマは環境教育。



外には森が待っている。教室なんか飛び出して、
脳ミソなんかどっかに置いといて、まずは、体験からはじめましょう。
なんてったってみなさん、アタマデッカチ怪獣ですから。。。


というわけでナバの授業がはじまります。
とはいっても、何をするにもまずは、心もからだもほぐれていないといけません。

あだ名をつけあい、ちょっとしたゲームでまずお互いの気持ちをほぐしあいます。
互いの顔と名前も覚え、笑いも沢山出てきて、口元がゆるんできたあたりでいざ、森に遊びに行きましょう。もちろん歌でも歌いながら!


途中、道草を食いながらのお散歩です。そうです、本当に食べます。タネツケバナ、イタドリ、スイバ、などなど
「ウマイ!」「すっぺ~!」「久しぶり~」「初めて食べた!」などなど聞いて、さわって、嗅いで、味見して、森も野原も五感を使って歩きます。



「あっ!マイマイカブリ!」
道端にはいろいろなハプニングがあります。予想できないハプニングが野外のいいところ。
飛べない甲虫マイマイカブリ、みんなの手の上でさっそく、
ワイワイ&キャーキャー、リレーが始まります。
マイマイカブリさん、ご協力ありがとうございます。

「あっ!ヘビの死体!」
毒があると最近分かったヤマカガシ。死体は、じっくり見るのに最適です。
ついでにヘビを使ってアートもしています。。。
ヘビさんごめんなさい(ちなみに首の周りからも毒の液が出て来るんだとか。。。)

森に入ると
1年先輩のなっきーこと齊藤なつきさんが案内してくれます。
葉っぱをつかった遊びや、鳥や水の音に耳を澄ます体験。
じっくり見ると美しい。。。。。 じっくり聞くと心地いい。。。



さらに普段あまり使ってない感覚も使います。
「足の裏」

春の冷たい小川の中をはだしで歩きます。
手もあちこちつかまってしっかりと岩と会話もしてもらいます。
 「つめて~」「あたたた~」「あ、ここ気持ちいい~」
心からの声が聞こえてきます。

最後は焚き火の周りで振り返り。
一体どんなことが心に残ったのでしょうか。

学生さん、これから2年間、たくさん勉強することになるんでしょうけど、たまにはアタマを捨てて、森の中にはいって今日みたいに身体全体で遊んでくださいね。コドモたちのように。






アタマデッカチ怪獣さんにならないようにね。

本当の教室は、外にあります。
本当の先生は、森にいます。



自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
なんちゃって講師

萩原ナバ裕作