『ウッドプロジェクト』とは、クリエーター科2年生が講座をこえてみんなで取り組む授業。
目標は・・・
●それぞれの講座で自分が学んできたことを、
他の講座の学生たちに『伝える』ことを通して、自分の学びにすること。
●アカデミー卒業前に他の講座のこれだけはお互いに知っていてほしい!
ということを学びあうこと。
今回は、その第一回目!
トップバッターは、山村づくり講座のあまちゃんこと天池さん。
テーマは、「中山間地域における自然エネルギー施設の視察」
ということで、郡上市の明宝と石徹の自然エネルギーを利用した発電の
1日視察ツアーに行ってきました!
ここは、集落の人々が作ったNPOふるさと栃尾里山倶楽部が、「森・農・自然エネルギー」のテーマに沿って、里山の持続可能な暮らしを作り出す活動の拠点としています。
環境省の事業により、太陽光・小水力発電・燃料電池などの自然エネルギーの自給自足をめざした実証実験が行われています。
発電された電力をリチュウム蓄電池にためて、夜間利用可能なシステムを導入していますが、残念ながら蓄電池の調子が悪く、現在システムが稼働していませんでした。
事務局の置田優一さんにも来ていただき、メンテナンスや費用がNPO持ちであることや、行政と地域の人々の目指す方向のズレなど、抱えている問題についてもお伺いしました。
次に、石徹白へ。
NPO法人やすらぎの里いとしろの久保田理事長さんに迎えられてまずは、白山中居神社へ。
かつて石徹白は白山信仰の拠点として栄えていましたが、現在は過疎化・少子化・高齢化が進む最奥の集落となり、小学校の存続もできるかどうかという状況。
地域再生の起爆剤として、まずは農業用水を利用した小水力発電を始めたと聞きました。
らせん水車発電・上かけ水車発電など、道路わきに作られた水車を見学。
久保田さんや地域の人々が自ら作り維持していて、その技術に驚きました。
行政や電力会社主導ではなく、地域住民が自らふんばって活動していることが伝わってきました。
今回の二つの視察終えて、アカデミーに戻ってから全体でふりかえりをしていろんな感想がでました。
・地域活性の難しさを感じた
・地域住民の自主的なものでないと続かない
・地域活性の主体の違いによって、思い・ゴールのズレが生じてくる
・建築の観点から村の景観をそこねない発電設備導入の方法はないか
・・・などなど
今回企画した天池さんが伝えたいメッセージが、十分みんなに伝わっていました。
自分の学んできたこと、自分の想いをひとに「伝える」ために企画を練り、再度学び直したり、伝えるための言葉を選んだり・・・
そして、参加する方も新しい視点に気付いたり、自分の学んできたこととつなげて考えたり・・・
互いの良い学びの時間になっています。
これから、林業再生講座、木造建築講座、ものづくり講座、IP講座・・・とオモシロイ企画が続いていきます!
学生からのブログも随時配信していくのでお楽しみに~~♪
自然体験活動指導者・インタープリター養成コース2年
齊藤 なつき