2011年8月20日土曜日

第10回 施業プランナー養成基礎研修 開催

第10回 施業プランナー養成基礎研修 開催

今回は一日中、室内講義です。
講義内容は(1)目標林型と施業方針、(2)作業システムのコスト管理と日報によるコスト管理、(3)施業提案書 の3つです。

メイン講師は横井教授、杉本助教、下野技術主査でした。

最初に横井教授が「目標林型と施業方針」について講義。

「森林の保続」は山林所有者・山林管理者・山林事業者の責務である。

目標林型が想定されていないと、
・行き当たりばったりの作業、その場しのぎの作業の繰り返しになりやすい。
・間伐と称しながら、略奪的な伐採に陥る危険性がある。
・次回以降の間伐計画が立てにくい。
→ 持続的な林業経営が成り立たない。


材積を稼ぐなら樹冠長を確保する必要がある。
ポイントは2つ
(1)現在どれだけ枝が枯れ上がっているか。
(2)将来どれだけ樹高が高くなるか。

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木材生産林の目標林型を将来予測することが必要。

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続いて、杉本助教による「作業システムのコスト管理と日報によるコスト管理」

コストの分類として、労務費、材料費、間接費の分けがある。他にも固定費と変動費の分け、また直接費と間接費の分け。様々あることを学び、「現場でのミーティング」は間接労務であることを学ぶ。

減価償却の3つの側面、(1)一定期間内での費用配分、(2)資産価値の減少、(3)資金回収を学ぶ。

そして、「日報」をつけることの意味、「日報」から読み取れる内容 を学びました。


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最後に、下野技術主査による「施業提案書」、なんで提案書が必要なのか。
提案書に至るのに何が必要なのか。
ある程度研修を終えた今だからこそ、根本から考え直しました。

自分一人では何もできない。職場の仲間や上司の理解が必要であり、そのための復命や情報共有の必要性を再認識しました。

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あぁ~! 今日も一日、なれない勉強の時間、みなさんご苦労様でした。
報告:川尻秀樹