2012年7月3日火曜日

ものづくり講座2年 漆塗りを学ぶ

雨がしとしと降ったり、かと思えば、カーーっと晴れて夏日になったり、体調管理が難しい梅雨の期間ですが、
この暑さと湿度の高さは、漆塗りには適している時期だったりします。

ただいま、ものづくり講座2年生は「木材塗装の応用」という授業で、
漆塗り職人の非常勤講師の先生に来てもらって漆の授業を受けています。
6月はじめから全5回の漆の授業では、
摺り漆、溜塗の2種類の漆の技法を学びます。
その中で、目止めやこくそ、漆の接着剤などさまざまな要素を学んでいきます。

実際塗るのは、事前に準備しておいた手板、
先生に用意してもらった石川県山中の職人さんが挽いたお椀、
学生たちが1年制の時に作った曲げわっぱやその他自分の作品です。

手板は、漆の様々な技法の違い(摺り漆、溜塗)、
材料(環孔材、散孔材)による違い、色(朱、黒、白)による違いを見るために、
一人6枚準備して(すべてカンナ仕上げ)、塗り分けていきます。
カンナがしっかり仕込まれていないと、削った面が綺麗に削れず、漆を塗るとはっきりとその跡が出ます。
そういう意味でもハードルが高い課題です。

お椀は、水分が垂れないように目止めという処理をしてから、
摺り漆で何度も塗り重ねていきます。

曲げわっぱは、こくそと呼ばれる木の粉と漆を混ぜたものをコーナーに塗って
これも摺り漆で塗り重ねていきます。

自分の作品は、湯のみがあったり、お皿があったり、靴べらやスプーンなどなど。
それぞれ、摺り漆で仕上げたり、白漆を塗ってみたり。





来週が最後の漆の授業となりますが、それぞれどんな仕上がりになるのかとても楽しみです。