2012年7月12日木曜日

第3回「施業プランナー 上級研修」でファシリテーションを学ぶ!

岐阜県が平成24年度から新規に開始した施業プランナー 上級研修、この研修は3年間にコミュニケーション関係やマーケティング関係、計画から進捗管理関係の研修を受講してもらうものです。

 今回は「ファシリテーション」に関する研修です。これまでリスクコミュニケーション、コミュニケーションの研修を受けてきましたが、今回は座談会や利害関係者の会議で役立つファシリテーションについて、森林文化アカデミーの嵯峨創平准教授に指導して頂きました。

 「なぜファシリテーション?」

ファシリテーション能力は、多様な主体の立場と利害を理解しながら、 より良い成果に向けて合意形成と協働を引き出すのに有効 ファシリテーションの語源は「容易にする」、「促す」。 つまり、学ぶことを容易にする。学ぶことを促す。

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講義と実習の内容は、午前中に
        ファシリテーションの役割と立場
    セルフイメージ(自己理解)
    参加のデザイン
    ステークホルダー(参加者理解)
    オリエンテーション(信頼の土台と場の規範づくり)
    ファシリテーション・グラフィック(議論の見える化)

 午後から
    共通点と相違点(共有点の土台/対立点の整理)
    対話型ファシリテーション(事実から気づく)
    共有できる利益(計画の目標)
    問題解決の手法(構造化のスキル、対立から学ぼう)
    外部の力を利用する(有識者、マスコミ、行政、市民、力関係の4すくみ)
 

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最初の実習は、自己紹介のための「似顔絵他己紹介」  2人がペアになって、相手の似顔絵を描きながらインタビューをします。 最後に似顔絵を描いた相手のことを紹介します。

次ぎに、今紹介された参加者理解のため、「自分から一番遠いと感じた人との対話」
  何でも良いので、自分から最も遠いと感じた人とペアを組む。
   5分間で相手との相違点を3つ見つけ、その相違点をつなぐ「鍵」を探す。

この実習を通して、小人数でもいくつもの相違点があることに気づく。日本人は他の人に合わせる、同調する傾向があるため、相違点を探そうとしても共通点ばかりが見つかることもある。

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次ぎに、「ファシリテーション・グラフィック」、つまり議論の視覚化です。 これはプロセスを共有させるメリット、参加を促進させるメリットがあります。

グラフィックの4つのコツは
  (1)発言をコンパクトに要約する。
  (2)議論のポイントを強調する。
  (3)ポイント同士の関係を示す。
  (4)図解ツールによる構造化(ツリー型、サークル型、フロー型、マトリックス型)。




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実習では「私が関わる森林について伝える」と称して、3人一組となって、 一人は「都会に住む友人に私の関わる森林ついて」5分間スピーチをする。
他の二人は、一人が聞き役、もう一人は模造紙に内容を構造化する。

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ツリー型の構造化は項目を網羅するには良い手法ですが、突飛なアイディアには適さない。
マトリックス型の構造化は日本人が多用し、明確に分類しやすい。

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最後の実習は「森林づくりで目指す7つの目標」というグループワークです。
参加者の長谷川さんが打ち出した「森林づくり」について、参加者が(1)林業事業体、(2)森林組合、(3)森林所有者、(4)役場、(5)製材業者、(6)都市住民、(7)地域住民という立場になって、まず考えたい項目から7つをポストイットに書き出す。  

それをもとに、全員の合意で何を優先させるべきか、そして素早く対応すべきか、ゆっくりで良いかを決めて行きます。
 
この実習の結果、参加者が考えた優先順位は、
(1) 説明責任、(2)山の保全、(3)地域の安全、(4)健全な経営、(5)地域還元、(6)多角的事業運営、(7)地域の発展 となりました。

一般に座談会などで意見を聞こうとしても、なかなか意見を出してもらえないことも多いですが、こうした方式で意見を出してもらう手法もあります。

ぜひ、こうしたファシリテーション手法を活用して、一歩進んだ提案型森林施業の一助として下さい。


今回も講師を務めて下さった嵯峨先生、有り難うございました。 研修生の皆様、次回は実際の森林施業地でのリスクコミュニケーション事例とその対策です。

  以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。

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