2013年10月3日木曜日

樹木の観察と見分け方


〜生涯学習講座「身近な森の手入れ・入門」

森林文化アカデミー生涯学習連続講座「身近な森の手入れ・入門」の第二回が9/29(日)に開講されました。

身近な森を手入れするためには、まず樹木を見分けなくてはなりません。林の手入れを学ぶためには、まず林のことをよく知る必要があるからです。植物分類学者で、「森林を理解することを本を読むことに例えると、植物の種名(名前)を覚えることは単語を覚えることに例えられる」という意味のことを言った人がいますが、まさにその通りだと思います。

第二回の今回は晴天に恵まれ、汗ばむような陽気でした。参加者の方は野外で講師について歩いていただき、樹木を見分けるキーになる特徴について学び、ボードに書き込んでいきます。そしてそれぞれの樹木の特徴を比較し整理していきます。


午後は採集したサンプルを図鑑を駆使しながら同定(名前を調べること)していきます。次々に持ち込まれる樹木の枝を前に皆さん真剣です。講座の終わりまでに多くの樹木を同定することができました。

図鑑を使いながら同定します
匂いも見分けるときに大事な特徴のひとつです
植物の名前を知るという道に終わりはありません。1本の木でも色々な形の葉をつけていますし、芽生えたばかりの樹木と成木になってからでは葉の形が違います。陽当たりのよいところと日陰でも印象はガラリと変わります。一度覚えた樹木でも、野外で出会うたびに新しい発見があります。

これを機に参加者の皆さんも、楽しく「樹を知る」ことの奥深い世界に触れていただき、自然をみる目を広げてもらいたいと思います。

何はともあれ前半戦は終了しました。これらの体験を後半の講座で林の手入れを考える際の参考にしていただきたいと思います。

参加者の皆さん、暑い中お疲れさまでした!
次回はいよいよ森の手入れが始まります。
しっかり学習してください。