2013年10月2日水曜日

学ぶ側から教える側へ アカデミーOB/OGが竹細工講座を始めます!

森林文化アカデミーは、新しい木工・木育のビジネスを興す人材や、古くからの伝統的なものづくりを担う人材を育成しています。ここを巣立った卒業生たちがこの秋からまた1つ、新たな実践を始めます。それは・・・


これ!そば笊(ザル)づくりの講座です。


教えるのは森林文化アカデミーOB/OGの鬼頭伸一さんと前西千寿香さん。鬼頭さんが中心となり、長良川鵜飼の最後の鵜籠職人から竹細工の技術を学んできたことは、このブログでご紹介していました。

これまでは自分たちが技術を学ぶための練習中心でしたが、「竹細工を教えてほしい」との声がたくさんあがり、一般の方に楽しんでもらうための講座を開くことにしたのです。楽しむといっても、丸竹を割るところから始め、ヒゴをすべて自分で作り、それを編む、本格講座です。

この講座を通して一般の方に竹細工に親しんでもらうだけでなく、受講者の中から次の鵜籠づくりの担い手が現れることも期待しています。毎年必要とされる鵜籠の需要を満たすには、もっと多くの作り手が必要なのです。

余談ですがこの講座、完成させたザルで打ちたてのソバを食べるという特典付き。作るだけでなく使うことも楽しもうというのがいいですね〜。


そしてもう1つ。鬼頭さんたちはこの秋から、木曽川うかいの鵜匠たちに鵜籠づくりを教えることになりました。これまで鵜匠が籠をつくることはありませんでしたが、籠づくりの職人がいなくなってしまったため、鵜匠自ら作りたい、教えてほしいと依頼があったのです。大げさに言えば、1300年の鵜飼の歴史で初めてのことかもしれません。


9月下旬、竹細工のメンバーで愛知県犬山市へ木曽川うかいの調査に行きました。写真のような楕円形の「フタツザシ」と呼ばれる籠が使われています。



またまた余談ですが、木曽川うかいと言えば今年から入った美人鵜匠さんが話題です。調査のついでに竹細工メンバーはもちろん美人鵜匠さんの鵜飼も堪能しました。


学ぶ側から教える側への大きな一歩。卒業生の活躍は森林文化アカデミーにとっても本当に嬉しいことです。
竹細工講座の詳細は、NPO法人グリーンウッドワーク協会・竹部会へ。こちらのブログに詳しく載っています。
http://greenwoodwork.blog112.fc2.com/blog-entry-506.html