2013年12月8日日曜日
明宝フェスティバルで「聞き書き」発表会と「里山展示」の体験ワークショップ
半年がかりで進めてきた、明宝中学校の「聞き書き」授業と、明宝歴史民俗資料館の「分散展示」作りの授業。今日はその成果を明宝地域の方々へ発表する集大成の日でした。明宝村民の一大文化祭である「明宝フェスティバル」に、エンジニア科の学生4人とともに参加してきました。
明宝中学校の「聞き書き」成果の小冊子が間もなく刊行されますが、ひと足早くステージ発表会として、地域のお年寄りの方々の前で、中学生達が朗読のかたちで発表を行ないました。アカデミー学生が担当したFさんの朗読は熊崎君が担当。地元へのいい恩返しになったのではないでしょうか。
歴史民俗資料館の「分散展示」の会期は本日まで。最終日は、コミュニティセンターの「山師の道具」~木の伐採から搬出までの昔と今~にちなんで、「昔の道具(ダンギリ)と今の道具(チェーンソー)の体験と実演」のワークショップを行いました。また、伝統的な伐採方法を教えていただいた小川のSさんの実地指導の映像を、宇佐美君が編集したDVDも流しました。今では珍しい&経験者の方には懐かしい映像に、足を止めて見入る方が多かったです。
中学校の生徒達を集めての「実演ワークショップ」。最初は尻込みしていましたが、一人が挑戦すると、次々とダンギリでクリ材を挽く作業に挑戦。めったに出来ない貴重な体験となったことでしょう。それと比較するように現代の利器チェーンソーの実演を宮浦君と上野君が交代で担当。太いクリ材をわずか10数秒でみごとに玉切り。中学生から拍手が起こっていました。
今回で、エンジニア科の「森林利用総合演習(明宝プロジェクト)」は終了です。「聞き書き」授業、「里山展示」の企画制作と盛りだくさんな内容でしたが、中学生達のよき先輩として聞き書きサポーターを務め、林業や里山の暮らしの大先輩との交流を深めながらの展示制作のプロセスには、きっと形に現れない沢山の学びがあったことと思います。
報告 山村づくり講座 嵯峨創平