2014年4月11日金曜日

餅つきからはじまる 森のようちえん??? そのワケは… 





「ぺったらぺったん わ〜きゃはは!」


森林文化アカデミー演習林で活動している森のようちえん「森のだんごむし」の
新学期は、
いつもお餅つきからはじまります。

その理由(わけ)は…






自分たち育てたもち米を蒸して
自分たちの手で気持ちを込めてお餅をついて
自分の手の上でころころ丸めて
木のお皿にきれいに飾ったら

森の中にいる
山の神様にお供えしにいくのです。

「今年も一年間、よろしくお願いします」

そんな心のこもった
山の神様への挨拶から一年がはじまります。










子どもたちが使う「うさぎの杵」は、
アカデミーOBの“とっさん”こと加納さん手づくり、
もち米を育てる場所もとっさんが提供してくれています。

そして臼は、
アカデミーのジリさんこと川尻先生からの提供。

さらに山の神様への祝詞を読んでくれるのも
「山の神様語」を話せると子どもたちが信じている
ジリさんです。

いろんなオトナ、そして山の神様に見守られて
子どもたちは森の中で自由に遊び、成長していきます。







子どもたちも、お母さんたちも
餅つきのイロハを覚えます。
年を重ねるごとに上手になってきます。


聞いたことのない調子で神様語を読むジリさんを見て
子どもたちはたまりかねてプフフ…。

でもいざお辞儀をしてお祈りするときになると、
真剣そのもの。

そして「山の神様が見えたよ!」だって。
ある子どもは夜になっても、神様語の調子(祝詞の調子)
が気に入っちゃって、ずっとその調子でしゃべってたとか。。







人と人、文化と人、森と人、 みんなみんな
しっかりと、そして自然につながります。

頭でも理屈でもなく、体験を通して。


そんな森のようちえんが今年もはじまります。

山の神様、森の木々、生きものたち
そして子どもたちを見守ってくださるすべての皆様
 今年もよろしくお願いいたします。




自然体験活動指導者
インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作