2014年4月6日日曜日

こんなん咲いてました94

ヒナスミレ


 春はスミレの季節です。「こんなん咲いてました」シリーズでは、アカデミー付近で目にすることのできるスミレの仲間を紹介してきました。春と言えば満開の菜の花や桜のイメージがありますが、実はその傍らでスミレ属の植物がひっそりと、時には逞しく地面に這いつくばりながら生えています。
 スミレ属の植物は日本に約50種あるそうですが、それぞれの種が少しずつ違った環境に生育しており、海岸沿いから高山まで、森林の林床から人里そして都市の中でも見ることができます。日本ではかなり繁栄しているグループと言えるでしょう。
 日本のスミレは元々大きくなる種類は少ないのですが、その中でも小型のスミレがいくつかあります。ご紹介した中では、ヒメスミレ・シハイスミレなどが小さくても花をつけるスミレですね。


ヒナスミレ
今回の写真の種はヒナスミレといいます。高さが5cmに満たなくても花を咲かせる小さなスミレですが、なかなかどうして綺麗な花を咲かせます。地面に這いつくばって顔を寄せてみれば、その存在感は色の濃い花を咲かせる大型のスミレにだって負けません。うっすらとピンク色に染まった花弁は何やら上品な品格さえ感じさせます。スミレのプリンセスと評している人もいるくらいです。なるほど確かに。









シハイスミレ
ちなみにシハイスミレもヒナスミレと同様小型の個体を目にすることの多いスミレですが、こちらはプリンセスと言うよりはもっと庶民的な下町の看板娘という雰囲気でしょうか。大きな個体では大人の雰囲気を醸し出しているものもたまに見られますし、花の色も変異が多く、それによっても雰囲気は変わります。色々なスミレを求めて歩くのは楽しいものです。スミレに魅せられる人が多い理由もわかる気がします。









開花途中のヒナスミレ
ヒナスミレは森林文化アカデミーのあるあたりの標高(海抜100m)では出てこないのですが、温帯近くの落葉広葉樹の林には点々と出てきます。そして春の早い時期から咲き始め、花期が比較的短く、そのうえ分布が限られているため頻繁に目にする機会がありません。なので見つけると時間を忘れてつい一心不乱に写真を撮ってしまいます。なかなか思ったようには撮れませんが・・・。というわけで、ヒナスミレは私の好きなスミレの中でもかなり上位を占めています。


いずれにしてもヒナスミレの花を目にすると、「今年も無事に春が来たなー」と思い、季節の進行を感じます。また確実に1年が巡ってきたわけですね。「こんなん咲いてました」も、来年ヒナスミレを見るまでに何とか100号を達成できるよう頑張りたいと思います。

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