不思議だらけの森の中、知っているつもりでも、知らいないこと。
いっぱいあるよね。そんなこと。
今回は岐阜県教育委員会と共同で、特別支援学校教員の『第6回初任者郊外研修(岐阜・西濃・
可茂)』を開催しました。
場所は森林文化アカデミーの「森の情報センターと演習林」など。指導者は萩原NAVA裕作と
川尻JIRI秀樹の2人。そして県教育委員会の和田先生。
最初に森林文化アカデミーという学校を先生方に紹介して、今後の利活用や連携について事務
的連絡事項。きっちり話してますよ。
さて、本番の体験授業です。まずは、今日は『体験』をキーワードにして、『新しい発見』をして
もらいます。
そこで、「見ることは○○○、聞くことは○○○、やったことは○○○、見つけたことは○○○」をグループで
考え、次に亡き小林毅さんが残した『体験学習における「た」から始まる3つの学び』を紹介。
『楽しく学ぶ、体験から学ぶ、互いに学ぶ』、さぁ、これから実践だー!
まずは全員の意識を高めるための指令、「サークルを指に乗せて下す」・・・これがなかなか出来ない。意思に反して、どういう訳かサークルが上に上がる。たかが16人程度のサークルなのに、
なかなか「思いと行動」が一致しない。
どうしたら同じように行動できるか。仲間同士が何をする必要があるのか。自分たちで考えなけ
れば意味がない。一方のチームは相当時間がかかったが、だからと言って悲観的にならない。
むしろ、達成感で大満足! ・・・・これって何?
さぁ、それでは演習林に出発だ! 各チームが掛け声よろしく、
①葉っぱじゃんけん
②自然の絵の具
③メッセージスティック
葉っぱじゃんけんでは「小さな幸せ」を見つけた人が・・・
そうそう、カタバミの葉は、小さなハートが3つくっついているね。・・・・幸せ!なんて大喜び!
自然の絵の具では、土や石、葉っぱ、花、なんでもつかう。JRII班は『目指せ水族館』として
様々な水生生物を描き、それぞれが彩や自分の描いたものについて説明。
ヒトデや海藻、カレイやイルカなど、自然の色で面白い水族館を作り上げました。自然の中に
これほど多くの色が取れること、同じ緑といっても濃淡によって見方が変わること、予想した色
と違った色が取れること、などなど様々な発見がありました。
午後からは『浜谷式フィールドビンゴ』、JIRI班は草笛鳴らしから始まり、森のエビフライ探し、
最後には国有林内に流れる毛鹿洞川を裸足で探検。
山の水の冷たさ、裸足の感触、人それぞれに感じ取るものは違いますが、非日常の体験に
ワイワイと嬉しそうに楽しむ先生たち。誰しも童心にかえる瞬間がそこにある。
情報センターに帰ってからは、先生方から感想発表です。
「豊富な自然と感じていても、さらに細かく見ていけば、見ていなかったものが沢山あることに
気づく」、「よく見ることで新しい発見がある」、「体験することの重要性を感じた」、「皆で遊べる
休憩時間の重要性を感じた」など様々。
さて、体験の終了にはレイチェル・カーソン女史の「The Sence of Wonder」の一文を代表の
先生が朗読して、本日の研修を終えたのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。