2011年6月1日水曜日

日暈と幻日環

先ほどの柳沢さんが投稿した日暈の写真ですが、太陽のない方の輪は虹のような
色ではなく、白色の輪になっていました。
110531gennjitu1.jpg
私も一緒に写真をとっていたのですが、後で調べてみるとこれは「幻日環(げん
じつかん)」というもののようです。日暈もそうそう見れるものではないですが、
天体や気象にうとい私でも何回か見たことがあるので、まあそれほど珍しいもの
ではないのかもしれません。
けれど、この幻日環がまるっと一周見えるのは、結構稀なようです。この幻日環
の軌道上に少し明るい光の部分がありますが(写真右上の方に見えます)、これ
は「120度の幻日」と呼ばれるもののようです。太陽の位置から120度のところに
見られるようで、左右に出現する場合もあるようです。

さらに視野を広げてみると、最初の日暈を囲むようにさらに大きな虹色の輪の一
部が見えました(少しわかりにくいですが、樹木を横切っています)。
110531gaiunn.jpg
つまり幻日環とは別に日暈が二重になっていたのでした。その内側の虹色の輪は
「内暈(ないうん)」、外側の虹色の輪は「環水平アーク(最初は外暈と思いま
したが、こちらが正しいようです)」ということだそうです。

森林や生き物とは違いますが、自然現象の神秘ですね。たまには空を見上げてみ
るのもいいものです。