2012年5月23日水曜日

特産品開発企業組合「つるや」を訪ねて

山村づくり講座の授業で、関市武芸川町の特産品開発企業組合の活動を訪れました。
東南アジア原産のつるむさきは栄養価の高い将来有望な野菜ですが、知名度はいま
ひとつ。そこで地元産の小麦粉を使ったうどんに練り込んで「つるむらさきうどん」
として商品化しています。

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企業組合の拠点である農家レストラン「つるや」は出資者が協力して紙漉き農家を
改造しました。地元のおばあちゃんの技が生きる手打ちうどん、若い女性スタッフ
中心のきびきびとした接客で心地よい空間です。

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つるむさきの栽培は、耕作放棄地を借り上げ、若いスタッフを雇用して増産を図って
います。また農業婦人会の女性グループが収穫と加工を担っています。

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企業組合代表のSさんは、九州から移り住んで子育てをし、役場職員や町会議員をし
ながら「つるむらさき」の活動ににもう10年以上とりくんでおられます。

��つの特産品開発の物語から、農家女性を中心とした起業の動き、新旧食文化の融合、
古民家の再生活用、耕作放棄地の再生へ向けた挑戦、そして地域活性化の将来構想
まで、さまざまな背景や関連が見えてきました。

��記:嵯峨創平)