アカデミー開学記念フォーラムが18日(金)に
情報センターで開催されました。
アカデミーは今年で11年目となります。
今年のテーマは,
「森林業界における人材育成について考える」
農林高校,アカデミー,そして業界が,今後の森林を担う人材育成を,
どう担っていくかを考えました。
パネラーは,
加茂農林高校 前校長 大野良輔 様
本庄工業(株)代表取締役 中川稔之 様
��有)大原林産 取締役専務 小森胤樹 様
アカデミー ジリさんこと川尻教授
の4名です。
司会進行は,ナバさんです。
初めにパネラーの方から,
事業(授業)の内容や人材育成についての考え方について,
説明していただきました。
・現場での学習を重視し,学校外からの評価を大事にする。
・森林の管理をしているんだというプライドを持つことが大事。
・人生は短く,学生のときにしかできないことをやる。
・仕事も大事だが,いかに生きるかという生き方が大事。
という,実務家や長く教育に関わるパネラーの方から,
重みのある言葉をいただきました。
次のディスカッションでは,
"実務の現場が教育現場に求めるものは何か?"
という投げかけが,されました。
これに対して,現場の答えは,
「コミュニケーション能力」「問題解決力」とのこと。
学生たちは,
「技術を磨かなければと思っていた…」と驚きを隠せない様子でしたが,
現場サイドから,
「何の知識や技術もなければ,コミュニケーションが成り立たないので,
最低限は必要」とのフォローがありました。
この社会を生き抜くための基本的な人間力
みたいなものが,必要だということでしょうか。
この現場からの回答に対し,
コミュニケーションを高めるためには,
どうすればよいかを,アカデミーの学生・教員・パネラーで集まり,
グループディスカッションを行いました。
教員のグループディスカッションです。
なかなか珍しい光景です。
会場のみんなから出た意見は,
・エン・クリ間の交流が少ない(ので球技大会をしたい!?)
・1年・2年の交流が少ない(のでラフティングを月1でしたい!?)
・振り返りの時間が欲しい。
・知識の交流のための集まりが欲しい。
など,アカデミーを良くするための課題がたくさん出てきました。
身近な課題を改めて認識です。
最後にパネラーの方から,
・仕事で求められる能力や技術には,どの仕事にも共通するベースがある。
それをしっかり学んで欲しい。
・日頃の活動の中から,基本的な力を身につけて欲しい。
・頭でっかちになるのではなく,理想と現実のギャップを踏まえて仕事に望んで欲しい。
・アカデミーでしか学べないものを学んで欲しい。
というコメントを頂きました。
人材育成というテーマでしたが,
高校,アカデミー,業界の各現場に携わる人たちとの意見交換を通して,
お互いの考えていることが分かり,課題も見えてきたように思います。
11年目の誕生日を迎えたアカデミー
求められる役割を果たせるよう,課題を解決していないといけませんね。
パネラーの皆様ありがとうございました。