2012年5月24日木曜日

開学記念フォーラム

アカデミー開学記念フォーラムが18日(金)に
情報センターで開催されました。

アカデミーは今年で11年目となります。

今年のテーマは,
「森林業界における人材育成について考える」

農林高校,アカデミー,そして業界が,今後の森林を担う人材育成を,
どう担っていくかを考えました。

パネラーは,

加茂農林高校 前校長 大野良輔 様
本庄工業(株)代表取締役 中川稔之 様
��有)大原林産 取締役専務 小森胤樹 様
アカデミー ジリさんこと川尻教授

の4名です。
司会進行は,ナバさんです。

初めにパネラーの方から,
事業(授業)の内容や人材育成についての考え方について,
説明していただきました。

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・現場での学習を重視し,学校外からの評価を大事にする。
・森林の管理をしているんだというプライドを持つことが大事。
・人生は短く,学生のときにしかできないことをやる。
・仕事も大事だが,いかに生きるかという生き方が大事。

という,実務家や長く教育に関わるパネラーの方から,
重みのある言葉をいただきました。


次のディスカッションでは,

"実務の現場が教育現場に求めるものは何か?"

という投げかけが,されました。

これに対して,現場の答えは,
「コミュニケーション能力」「問題解決力」とのこと。

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学生たちは,
「技術を磨かなければと思っていた…」と驚きを隠せない様子でしたが,
現場サイドから,
「何の知識や技術もなければ,コミュニケーションが成り立たないので,
最低限は必要」とのフォローがありました。

この社会を生き抜くための基本的な人間力
みたいなものが,必要だということでしょうか。

この現場からの回答に対し,
コミュニケーションを高めるためには,
どうすればよいかを,アカデミーの学生・教員・パネラーで集まり,
グループディスカッションを行いました。

教員のグループディスカッションです。
なかなか珍しい光景です。
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会場のみんなから出た意見は,

・エン・クリ間の交流が少ない(ので球技大会をしたい!?)
・1年・2年の交流が少ない(のでラフティングを月1でしたい!?)
・振り返りの時間が欲しい。
・知識の交流のための集まりが欲しい。

など,アカデミーを良くするための課題がたくさん出てきました。
身近な課題を改めて認識です。

最後にパネラーの方から,

・仕事で求められる能力や技術には,どの仕事にも共通するベースがある。
それをしっかり学んで欲しい。
・日頃の活動の中から,基本的な力を身につけて欲しい。
・頭でっかちになるのではなく,理想と現実のギャップを踏まえて仕事に望んで欲しい。
・アカデミーでしか学べないものを学んで欲しい。

というコメントを頂きました。

人材育成というテーマでしたが,
高校,アカデミー,業界の各現場に携わる人たちとの意見交換を通して,
お互いの考えていることが分かり,課題も見えてきたように思います。

11年目の誕生日を迎えたアカデミー
求められる役割を果たせるよう,課題を解決していないといけませんね。

パネラーの皆様ありがとうございました。