2012年11月2日金曜日

「ハーフ山村地域ネットワーク」 の誕生

1030日に「ハーフ山村地域ネットワーク」第2回会議が山県市の公民館で開催されました。アカデミー山村づくり講座2年生のYさんが「ハーフ山村地域の将来像を夢見て…」と題して、自分の育ってきた時代と地域をふりかえり、将来は「過去と未来をつなぐ架け橋・語り部になりたい」という夢を語りました。参加者16名がそれぞれの思いを自己紹介し、「原体験「地域の宝」「地域での生き方」の3グループに分かれて話を深めました。
 
この集まりが始まるきかっけは今年6月。高山市のNPOソムニードが主催した「農村コミュニティビジネス講座」に嵯峨が講師として招かれた時に、美濃市のWさん、山県市のKさんと出会いました。その後、Wさんの住む美濃市大矢田地区で山村づくり講座の調査実習をさせてもらい、持ち山や農地の整備についても相談を受けました。一方で山県市のKさんは、山村づくり講座2年生のYさんとも旧知の間柄ということが分かり、親交が復活。
 
9月になり、アカデミーの調査実習まとめワークショップにWさんに参加してもらい、「集落から考える里山の将来像」を作成しました。Wさんはその翌日、フェイスブック上で「ハーフ山村地域ネットワーク」の旗揚げを呼びかけ、KさんYさんら山県市の仲間と数人で第1回の会議を開催しました。そこで披露されたのが、前日作成した「里山の将来像」。その後、Wさんのフェイスブックの呼びかけに応じて賛同者が急増。第2回は美濃市や山県市だけでなく、岐阜市や各務原市からも多種な立場や仕事の人たちが参加しました。プレゼン後の話しは尽きず、予定時間を大幅に超過して終わりました。
 
Wさんによれば、「ハーフ山村地域とは、山村地域にも都会にもなれない中途半端な地域」。そんな地域に暮らす3040代の世代を中心に、仕事や子育てへの思い、地域の良いところ悪いところ、その将来への夢を率直に話し合うゆるやかな場だそうです。これからの地域を担う若い世代のリアリティと、ネットワークを活用した軽やかな繫がりの掛け算が、どんな展開を見せていくか楽しみです。そしてアカデミーの授業がそのきっかけになれたことが嬉しくもあります。
 
 
山村づくり講座 嵯峨創平)