2012年11月13日火曜日

みのプレーパーク通信 「必要は発明の母」 

「今日はクリを茹でてみんなにふるまうんだ!」とプレーパークに来るなり宣言したM君。目的を持ったその目は、ギラギラしています。

実は先日、朝早く起きて自分で拾ってきたクリを洗って干して、そして焼き栗にして皆で分けて食べあったところ大好評で、うれしかったのでしょう。でも仕上がりに満足しなかったのか、はたまた新たな方法を試してみたいのか、
今回は「茹でる」に挑戦なんだそうです。

とはいっても、鍋も釜もかまどもないプレーパーク会場。
リーダーが手出し口出しするのをじっと我慢してると、
M,君は、周囲を見回して、「よしっ」と思ったのでしょうか、おもむろに、かまどを作り始めました。

完成したのが写真の立派なかまど。そしてバケツは鍋に変身しました。




目的(ゴール)を達成するために自分で考えて行動する。
こんなこと繰り返しながら成長すれば、将来どうにだっていきて生きていけるいわゆる「生きる力」のある人間になっていくんでしょうね。でもそんな機会、今の子どもたちの生きる世界にはあまりないんです。

不便とか、足りない、ヒマってやっぱり大切ですね。

それに、「そんなことしたらバケツがだめになっちゃう!」とかいう
「大人の都合」を言う人や、「ほらほらこうしたほうがいいよ!」
なんておせっかいな大人は、プレーパークにはいません。

それがプレーパークのよいところ。
子どもは自分の力が試されるワケです。

自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
講師 萩原 ナバ 裕作