2012年11月13日火曜日

展示会の企画と運営

ものづくり講座と木造建築講座に「展示会の企画と運営」という合同授業があります。

昨年は、この授業の成果として、3月に美濃町で企画展を催しました。今年度も、展示会を企画中。


そこで、両講座の1年生を連れて、先日、岐阜のギャラリー元浜さんに伺って、企画の立案や運営について、お話をうかがいました。


川原町という風情のある古い町並みから徒歩5分、長良川フレーバーという施設群があります。上の写真はその中にあるギャラリー元浜さん。蔵を改修した建物で、落ち着いたいい雰囲気です。

ちょうど草木染めの企画展を開催中で忙しいなか、店長のNさんにお話しをうかがいました。


年に十数回の企画展を実施されているだけあって、言葉に重みと実感がこもっています。
どれくらい前から企画をたて始めるのかという質問には、すでに一年先までの企画はすでに考えてしまっているとのこと。季節感を大事にして、企画内容を考えられており、参考になりました。
また、実務的な質問では、広報を始めるタイミングやターゲットの考え方などをお聞きでき、これから展示会を考えつつも製作作業も行う学生にとっては、企画展の全体の優先順位を考えさせられるきっかけになったと思います。
特に印象に残ったのが、最後の言葉でした。
展示会を運営する中で特に大切にしていることは、「人」。展示会運営中の接客はもちろん、展示会の中心の作品を決める際にも、作品自体がいくら良くても作家さんの人柄で、最終的に決めるということでした。
モノをつくる職業を目指すと、製作に没頭しがちですが、ほかの部分をみがくことも大切である気づきを得ました。