2013年4月16日火曜日

2013年度始動 林業再生2年生は『森林施業演習』

 4月15日、アカデミー2013年度の授業が本格的に始動しました。

 林業再生講座2年生の最初の授業は、『森林施業演習』。昨年11月に、前2年生(今春の卒業生)が実習した山県市の現場(スギ若齢林で間伐木の選木)です。



 先輩たちが選木した間伐木が伐られ、枝打ちが行われていました。普段目にすることのない手入れされた直後の若いスギ人工林で、学生は何を感じ、何を考えたでしょうか。











 今回は、この「間伐&枝打ち」直後の林分の調査を行いました。調査プロットを作り、胸高直径と樹高の毎木調査を行いました。数年後に再測できるよう、個体識別のための番号と胸高直径測定位置のマーキングも行いました。


 学生は、久しぶりの現場での調査で、段取りの付け方、コンパスの使い方、バーテックス(測高器)の使い方などに少し戸惑いながら作業を進めました。


 

 作業に手間取り、林の様子を観察したり、伐根から得られる情報を読み取ったりする余裕がなかったのが、ちょっと残念。 山に入るときは、目的とする作業を効率よく・きちんとこなすことはもちろんですが、山の様子を常に観察して、あれこれ考える癖をつけてほしいと願います。








 この日は、現場作業に入る前に、山林所有者である中原さんから、林業経営の考え方をはじめとする様々な話を聞かせていただきました。中原さんには、何と3時間半もの時間、学生との対話にお付き合いいただきました。

 実際に経営されている山林の中で、その経営者から直接、経営の考え方や林業に対する哲学を学ぶ、得がたい時を持つことができました。中原さん、ありがとうございます。


 by 横井秀一