2013年8月23日金曜日

下呂市馬瀬植生調査報告



下呂市馬瀬では合併前から「馬瀬地方自然公園づくり委員会」を中心に馬瀬地域を自然公園に指定し、地域活性の取組をすすめています。

 山村づくり講座では委員会と共に下呂市馬瀬でエコミュージアム設立のための自然資源調査をしています。今回は風景林調査ということで、惣島地区の通称「佐口山」の植生を調べました。


調査地の入口には鉄柵があり、シカが里地へ入ってこないように仕切って有りました。この地域でのシカによる獣害は深刻そうです。







途中に廃屋が1軒あり、生活の営みの跡が感じられます。日本各地の山村がこのようになりつつあるのが残念です。









 廃屋の入口付近には沢水を使った洗い場のようなものがありました。







シカ柵から歩いて30分、ようやく調査地に到着。予想通り林内は礫だらけ。今にでも落石に遭いそうな気分です。注意深く巻尺で長さ50m幅5mの調査範囲を設定しました。


若いS君が巻尺をもって斜面を上がっていったのですが、なにせ傾斜50度の急斜面! 登るのにハアハア降りるのにヒヤヒヤ。安全第一で準備OK.さあこれから毎木調査スタートです。

1本1本の樹種名、胸高直径、階層、起点からの位置を記入、そしてその場で同定できないのは、葉を採取し樹皮の写真を取り、アカデミーに帰って図鑑で調べる。それでもわからないものは、先生に尋ねる。

 途中途中でヒルが足元から上ってないか、背中に付いてないかを互いにチェックし、又誤って石を下に落としても助かるように、一直線に並ばないように、声をかけ合って注意して測定しました。

残り10mのとこで突然S君の悲鳴。何だと思って見ると、S君が手袋を投げ捨てて「ハチハチハチ」と言いながらこちらへ逃げてきました。そう、S君がある高木を測定し終わったその時にハチの襲撃があったのです。手袋の上から刺されて針が届かなかったのが幸いでした。高木の下の石の隙間にハチの巣らしきものが見え、その上を数匹のハチが旋回していました。どうやらアシナガバチのようです。



ハチ騒動が静まるまで、巣から離れた場所で調査を続行し、それから徐々に巣の近くの未調査場所へ移動。恐る恐る測定をし、調査終了。巻尺を撤収し、ハチの巣を迂回して降りてきました。


今回の調査地は礫がちの急斜面のためか、フサザクラやキブシが優占、その他にイイギリ、ウワミズザクラ、ケケンポナシ、イタヤカエデ、シロモジ、シラキ、そしてチドリノキが生育していました。針葉樹はカヤのみでそれも低木がほとんど。やはり山崩れが頻繁に起きていて、更新しても高木に成長できないのでしょう。


今日もいろいろ有りましたが何とか無事に終了。明日はデータ整理と解析です。それが終わったらまた現地調査に入ります。いろいろあって緊張のし通しでしたが、充実した1日でした。

自然の調査は一区切りですが、馬瀬での調査は社会科学的な調査も含めてまだまだ続きます。またご報告しようと思います。









クリエーター科 山村づくり講座2年 天池信正

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