12/1(日)に大学生協東海ブロックと連携し「森のだいがく」を実施しました。生協連携版の「森のだいがく」は今回で2回目です。今回のテーマは「森のバイオマスエネルギーを暮らしに活かそう」です。そんなテーマに興味を持った,東海地区の6大学からの18名の大学生達が本学に集まってくれました。もともとの募集を超えた参加人数に,スタッフもやる気満々で臨みました!
集合後,簡単なオリエンテーションをしたら,まずは嵯峨先生の指導のもとで体をほぐすための準備体操を行いました。参加者達は最初はぎこちない感じでしたが,準備体操が終わる頃には心もほぐれたようです。
炭焼き小屋へ移動し,菊地先生から炭窯や炭焼きについてのレクチャを受けました。昔の人は煙の色で温度を判断していたそうです。この窯では温度計でモニタリングしているため,正確な温度管理が可能だとのことです。
次は演習林へ移動し,本学の学生スタッフの指導のもとで,炭焼きにするための下層木のアラカシやヒサカキなどを手ノコで伐採しました。写真では大きなヒノキを見上げているようですが,実際にはその裏にあるアラカシの説明をしています。
倒したアラカシを1 mの長さに切っている様子です。1時間ほど作業して,集めた材は林内作業車に積んで炭焼き小屋まで運びました。
炭窯の前まで運んだ材をみんなで手渡しで炭窯に詰めました。今回集めた材だけではまだまだ炭窯はいっぱいにはなりませんでした。もっと材を集めた後で菊地先生がまとめて炭焼きをしてくれるそうです。
次は演習林の皆伐跡地に移動し,本学の林業再生講座の竹川さんのチェーンソーによる伐倒デモンストレーションを見学しました。参加者達は先ほど細い木を倒していましたが,やっぱり太い木が倒れるのを見るのはわけが違います。その後,枝払いと玉切りまでしてもらいました。
その後,林地にあった細めの材を手ノコで35 cmの長さにカットしました。チェーンソーでは一瞬で終わる作業ですが,手でやるとキツい。でもみんな1回は挑戦していました。流石に何回もはできませんが。ちなみに,ここでカットした材は後で薪割りに使うためのものです。午前中はここまでとし,演習林を後にしました。
情報センターに戻り,お昼のバーベキューの準備をしました。みんなでワイワイ野菜をカットしました。メニュウはケイチャンと十和田のバラ焼き(菊地先生のオススメ),焼うどんにウインナー,ホッケなどです。
炭は林業再生講座の2年生に起こしておいてもらいました。ありがとうございます。体を動かしたあとのバーベキューは格別です。あっと言う間に食材がなくなりました!
食後は腹ごなしに薪割り体験。まっすぐ斧を振り下ろすのは見た目よりも難しいものです。みんな最初はナカナカうまく当たりません。が,中にはすぐにコツをつかんでしまい,ガシガシ薪を割りまくる人も,すごい!
午後の講義に移る前にツリークライミングの技術を使った特殊伐採の見学。林業再生講座の田中さん,中嶋さんにデモンストレーションをしてもらいました。樹上での動きや見事なロープワークにみな拍手かっさいです。
午後からは菊地先生のバイオマスエネルギーに関する講義を受けました。菊地先生の巧みなトークにみな聞き入っています。最後には質問がいくつも出ました。
講義後,バーベキュー後のたき火に戻り,焼き芋を食べながら振り返りを行いました。今日一日で一番思い出に残ったことを一言で発表してもらいました。伐倒体験や薪割りに関する物が多かったのですが,その中に「岐阜県てすごい」というものがありました。自分の住んでいる県なのにこんなにもバイオマスエネルギーにたいする取り組みがあるなんて知らなかったということだそうです。今回の森のだいがくがそんな気付きに貢献できたと思うとなんだか嬉しいですね。参加者のみなさん,スタッフのみなさん,一日お疲れさまでした〜。