2014年4月9日水曜日

ニホンミツバチ 始めました

 昨年度の後期から少しずつ始めていた企画ですが、山村づくり講座の取り組みのひとつとして日本在来のミツバチであるニホンミツバチの飼養に取り組み始めました。とはいっても「飼養」と言うのは実は的確ではなく、巣箱を用意し、そこを気に入ってくれた野生のミツバチとともに暮らすといった方がしっくり来ます。蜂蜜も楽しみですが、むしろ彼ら野生のものに寄り添うことで得られる知見、自然環境に対する新たな眼差しに期待しています。

 今回のこの取り組みには、ニホンミツバチとの付き合いの経験が豊富なニホンミツバチ協会さんが連携してくれています。巣箱づくりや巣箱の設置場所のアドバイス等、多くのことを教えていただいています。
 巣箱づくりを始めるにあたって、協会の三輪芳明会長からニホンミツバチの生態についてお話を伺いました。基本的な知識を頭に入れた上で、巣箱を置く小屋の設計、建築(というほどでもないですが)、巣箱の作成等に取り組んできました。

巣箱の作成においては、ものづくり講座の学生や先生方に助けていただきました。これはこの春卒業した12期生の長谷川さんに材料を寸法に合わせて切ってもらっているところです(卒業式後、籍がある3月の間にいろいろとしていただきました。感謝です)。隙間が無いようにぴしっと作るのは難しく、板の平面を出していただいたり、アドバイスをしていただいたりと色々とお世話になりました。

なんとか形になった巣箱。底の無い重箱のような枠を重ねた重箱式巣箱です。これは枠を4段重ねた状態です。入り口(下の方の隙間のようなもの)あたりのつくりは長谷川さんにもアイディアを出していただきました。

そして今週の月曜日、最後の仕上げを行いました。三輪会長に再び来ていただき、指導を受けます。まずは蜜蝋を溶かしながら箱の内側に塗っていきます。このことにより、ミツバチの分蜂(ぶんぽう)群が警戒しにくくなり、入り易くなるとのことです。

さらに巣箱の外側をバーナーで焼いていきます。気のせいかもしれませんが、焼くと何となく雰囲気ができてきます。

 そして仕上げた巣箱を設置しました。まだ待ち受けの段階なので、枠は2段と低めです。うまくミツバチが入って巣を作り始めれば高くしていきます。
 また、この巣箱を置いている小屋(一応、Beeハウスと呼んでいます)は木造建築講座の自力建設で出てきた廃材を利用して作りました。小屋の設計、建築には木造建築講座の方々のアドバイスを頂きました。ありがとうございました。あとはミツバチが入ってくれるのを待つばかり。しばらく観察の日々が続きます。