2014年10月16日木曜日

大人なのに作文の授業?

今週の月曜から,クリエータ科の「文章作成・作文技術」の授業が始まりました。もったいぶった名前ですが,要は作文の授業です。クリエータ科の学生は様々な経緯を持っており,作文することに慣れている人もいれば,慣れていない人もいます。そもそも元より,作文が特異な人,苦手な人もいます。クリエータ科の学生たちは,自らの考えをどんどん発進していくような将来を目指している人たちばかりです。そこで,読み手に分かりやすい文章を作成する技術が必要となります。

この授業では,内容が面白いことを書くというよりは,正確に意味の伝わる論理的な文章が書けるようになることを目指しています。その上で,内容も面白い文章にチャレンジしてもらいたいと思っています。

授業ではまず,作文のコツについて共立出版の「100ページの文章術」をもとに解説します。さらに体裁の重要性や,使い慣れているようで実は上手く使えていないMS Wordの使い方を学び,最後に実際に作文を書いて,それらを相互添削します。

特に,この最後のところに時間をかけたいと思っており,毎年の授業では,3-4回作文を書く実習を設けています。最初は人の書いた文章に手を入れることに躊躇する傾向が見られますが,何度かこなすうちに,うまく添削ができるようになってきます。そうなってくると本人の書く文書も分かりやすいものになってくるんですよね,面白いことに。

初日の今回は,分かりやすい文章とは何か?ということと,文章の構成の練り方について解説しました。そして「私の趣味」というお題のもとで文章の構成を考えてもらいました。その様子が上の写真です。お題は同じでも,話の組み立て方は様々で,こちらも勉強になりました。皆でどうしたらもっと分かりやすくなるかのディスカッションして本日は終了です。このディスカッションの成果を今後の作文実習に行かしてもらいたいです。今年もどんな作文を見ることができるのか?この先が楽しみです。