2014年10月15日水曜日

生涯学習講座「ニホンミツバチと暮らす」2回目開催しました!

  先週土曜日(10/11)に生涯学習講座「ニホンミツバチと暮らす② ニホンミツバチの巣箱をつくる」を開催しました。前回同様、ニホンミツバチ協会さんとの連携で行いました。
 最初に三輪会長からニホンミツバチの巣箱のお話。ニホンミツバチ用として各地域で様々な形、材料の巣箱が使われてきたそうです。今回は前回の講座で採蜜をしたのと同様の「重箱式巣箱」を作成します。


巣箱のお話(左から2番目が重箱式巣箱)


 あらかじめニホンミツバチ協会さんの方で寸法に合わせて切っておいていただいた板を順番に組み立てていきます。基本的には底の無い重箱の枠を作るだけなのですが、一面は扉を開けて内部を覗いて観察できるようにするので単純ではありません。おまけに積み重ねた際に大きな隙間ができてもいけません。間違いが無いように慎重に組み立てていきます。


底板を作っています

扉の部分

子供さんも熱心に取り組みました!

 昼食をはさんで、協会顧問の遠藤先生の世界のミツバチに関するお話を聞いた後、午前中の作業の続きを行います。底板と蓋、枠が組み立て終わったら、今度はそれぞれの枠に巣板の落下防止のための竹の桟を取りつけます。巣板は箱の天井にぶら下がるように作られるのですが、桟をつけておくとそれを巻き込んで巣を作ります。これにより積み重ねた重箱の各枠で巣板が支えられ、採蜜で上の枠を切り離しても巣が落ちにくくなるのです。


世界のミツバチのお話

竹の桟を井桁に取り付けます

 積み重ねた重箱の枠を、ニホンミツバチが出入りできるだけの隙間ができるように薄い板(約6 mm)を取り付けた底板に載せて完成!!


完成!出来映えはどうでしょうか

 一通りの作業が終わった後は、蜜蝋のキャンドル作り。これもいろいろとつくり方はあるようですが、今回は溶かした蜜蝋に灯芯を何回もつけて太らせていく方法で作成しました。蜜蝋に浸けて、冷まして固めて、再び浸けて、を繰り返します。欲張って二度浸けしたり長く浸けたりしていると、せっかく灯芯に固まっていた蝋が溶けてしまい、うまく太りません。まるで何かの儀式のように皆で列になって歩きながら、浸けて、固めてを繰り返します。ある程度の大きさになれば、下を削って整えて燭台に立てて完成です。


浸けては固めてを繰り返す。。。何周目かな?

 2回の連続講座でしたが、各回とも参加者の皆さんが積極的で充実した講座となりました。大半の方が作った巣箱を持って帰られました(巣箱代は実費です)。今後、参加者の多くの方が自宅周辺でニホンミツバチと暮らす生活を始めることになるでしょう。おそらくそこから周囲のさまざまな事柄が見えてくると思います。そこから得られるものを、またどこかで共有できればと思います。

参加者の皆様、ニホンミツバチ協会の皆様、おつかれさま&ありがとうございました。