2014年11月1日土曜日

「この地と東北をつなぐ」~大西暢夫写真展・講演会

岐阜県立森林文化アカデミーでは、118日(土)、9日(日)の学園祭「翔楓祭(しょうふうさい)」に合わせ、大西暢夫(のぶお)さんの写真展と講演会を開催します。


大西さんは池田町在住のフリーカメラマン。2011年の東日本大震災後、支援物資を何度も運びながら取材を継続し、宮城県東松島市を舞台にしたフォトドキュメンタリー「津波の夜に~311の記憶~」(小学館)を出版しました。映画化を目指し、被災者から津波の体験を聞いてフィルムに収め、池田町で続けている取材報告会は、この10月で14回を数えています。
アカデミーには全学生と教員が一堂に会して行う「コロキウム」という授業があります。今年度のテーマを「森林文化と311後の社会」としましたが、震災から歳月がたってしまったためか、被災地から遠く離れた地で暮らしているためか、「実感がわかない」という声も学生の間から聞かれます。
今回、同じ岐阜に住む大西さんの活動を通じて、被災地と岐阜に住む私たちをつなぐヒントを得られる機会にしたいと考え、写真展と講演会を企画しました。学外の多くの方々にも、大西さんの作品を通じ、報道されることが少なくなった被災地の今を知ってほしいと思っております。

日時:写真展    2014118日(土)~14日(金)
午前10:00~午後4:309日のみ午後3:30まで)
映像と講演会 2014118日(土) 午後5:006:30(開場は午後4:30
場所 :岐阜県立森林文化アカデミー・学生ホール(岐阜県美濃市曽代88
参加費: 講演会・写真展ともに無料(事前申し込み不要)
主催:岐阜県立森林文化アカデミー コロキウム運営チーム


大西暢夫(おおにし・のぶお)さんプロフィール
1968年、岐阜県池田町育ち。東京綜合写真専門学校卒業後、写真家・映画監督の本橋成一氏に師事し、1998年に独立。「おばあちゃんは木になった」(ポプラ社)で第8回日本絵本賞、「ぶた にく」(幻冬舎エデュケーション)で第59回小学館児童出版文化賞、第58 回産経児童出版文化賞大賞を受賞。ドキュメンタリー映画「水になった村」で第16回地球環境映像祭最優秀賞を受賞。主な著書に、「僕の村の宝物」「水になった村」(ともに情報センター出版局)、「津波の夜に 311の記憶」(小学館)などがある。