2014年11月5日水曜日

森林技術・支援センターで学ぶ森林管理の難しさ

『多様な森林施業』、『国内の先進林業事例』で訪問

こんにちは、JIRIです。

 今日は林業再生講座の1年生「多様な森林施業(横井担当)」と2年生の「国内の先進林業事例
(川尻担当)」の合同授業で、中部森林管理局岐阜森林管理署森林技術・支援センターの試験地
を訪問させていただきました。

 訪問地のメインは小川長洞国有林、そのほかに乗政国有林も訪問しました。


 国有林からは井上所長さん、柴山さん、千村さんが同行して下さり、詳しい説明を受けました。
最初に、中間温帯林の天然林、ここで見られる針葉樹は「モミ、ツガ、コウヤマキ、カヤ」の説明
に始まり、その周辺の植生を詳しく見てみました。

 続いて、ヒノキの間伐実験林。
ここは現在50年生ですが、15年前の35年生時に、間伐率40%、30%、20%、対照区を設置して
あり、下層植生の有無が40%区と30%区で明確に分かれていました。表層土壌の流亡も明確
でした。


 次ぎに、6年前に列状間伐(1伐2残、1伐3残、2伐4残)の試験地です。こうした列状間伐では
2回目の間伐をどうすべきかが問題になりますが、国有林の方々もその点も説明されました。


 列状間伐した場所ですが、事前に「除伐2類」という作業もされていました。
この「除伐2類」とは、除伐して間伐に入るまでの間に、主林木の密度が高くなり過ぎると実施され
る本数調整伐です。
 上空を見ると、6年前に「2伐4残」の樹冠は閉鎖していませんでした。


 途中、ログハウス内で、「国有林野の管理経営に関する基本計画」、「管理計画の指針」を
説明して頂きました。
 国有林ではどのような計画に基づき事業展開しているのか。中部森林管理局の管内はどのよう
になっているのか。普段勉強できない国有林野に関する事柄を説明して頂きました。


 午後からは、「ヒノキ・コウヤマキの天然林」での説明。

 ここの森林土壌は乾性ポドゾルで、林床にはコウヤマキの稚樹が天然更新していました。
こうした土壌条件のところは、もしも伐採してしまうと、森林再生させるのが至難の業ですよね。
だからこそ、如何にこの森林を保護保存するかが問題となる。


 井上所長さんが管内森林の土壌図を学生に見せて下さり、土壌と植生を考えて林業する重要性
もお話しして下さいました。


 続いて、「複層林施業指標林」の見学です。
 ここの上木は明治28年に植栽されたヒノキ林で現時点の年齢は144年、下木は昭和50年に植栽
された39年生ヒノキ林、密度3,500本/ha。

 上木は100本/haの密度ですが、下木の素質は良いとは言えない。年輪成長は均一で緻密、結
構良いものでした。

 ここを下層間伐された現場で、複層林施業の可否について現場思考!


 乗政の国有林に移動してからは80年生ヒノキ林と、100年生ヒノキ林の林分予測。
この林分の平均樹高は、平均直径は、材積は、相対幹距は・・・・学生も悪戦苦闘!!

 そして、この樹種は何? 「ウダイカンバ、ミズメ、クマシデ、アワブキ、チドリノキ・・・」


 本日は岐阜森林管理署の方に大変お世話になりましたが、参加した学生も相当疲れたこと
でしょう。 森林を考えるには総合力が必要、そう感じたことと思います。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。


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