クリエーター科の1年生の『森林調査法』です。この実習では、様々なタイプの森林に対する森林調査の手法を学びます。
もちろん、「何を知りたくて調査するのか」という目的を明確にし、「そのために、どのような手法で調査するのか」を考えてから臨みます。
その第1回目は、「人工林を測る」です。今年は、ヒノキ人工林を調査しました。授業に参加する学生は6人。いずれも、森林調査の経験はほとんどありません。
午前に人工林の調査手法や測定器具の使い方を学び、午後からは演習林に出かけて早速の実践。3人ずつの2班に分かれて、調査を開始。
今回は、調査区を任意の点で囲む多角形としました。調査区の面積を測定するためのコンパス測量も、初めての経験。時間がないので、いきなりの本番。閉合比(誤差)は、1.7~1.9%。満足とは言えませんが、まあ許すとしましょう。
後は、ヒノキ植栽木の毎木調査。胸高直径は輪尺で、樹高はバーテックスで測定しました。自分たちで調査の段取りを考え、役割を交代しながら、作業を進めます。心配しましたが、何とか午後の半日で、一通りの調査を終えることができました。
調査は、データをとったら終わりではありません。そこから何を読み取るかです。調査は昨日に行ったのですが、引き続き、今日はデータの集計と読み取りです。昨日中に調査を終えられたので、1日かけてじっくりとデータと向き合うことができます。
さて、どんなことに気づくでしょうか。