2015年10月22日木曜日

国内研修「森林と人の関わりについて考える〜黒潮に臨む森林とその利用〜」報告⑤国産ヒノキの学習机が生まれる現場を訪ねて

少し間が空きましたが、国内研修報告の最後になります。

3日目(10/1)株式会社キシル(浜松市)

 国内研修日目は浜松市にある株式会社キシルさんに行きました。




「日本の木を大事にしていこう」をコンセプトにヒノキを使った学習机を製造を行っているということでいろいろなお話を聞く中で、木は自然に近ければ近いほど多種多様な問題が出てくる、店頭で見た机が実際届いた時には色味などが少し変わっていく、それをお客さんに伝えて自分が買ったものは普通に売っている机とは違う特別なものだということを知ってもらうということを説明してお客さんに購入してもらうということを聞きました。
元々ヒノキは建築用材としては有効な木で家具用材として使うには不向きな樹種。しかし今の家具業界があまり手を出していないもの扱うことが強みになる、ヒノキの家具をどこよりも素敵に見せるということに力を入れて取り組んできたというお話でした。
ヒノキの材は香りや抗菌作用という目に見えない効力が魅力。人間の五感を刺激する素材その素材を生かすための取組のお話を聞きました。





自分はあまり身の回りで使っているものにこだわりが無いので今までも何も考えずに物を買ってきたし、使ってきました。しかし今回キシルさんへ行って木が木本来の素材に近い形で扱うことのむずかしさを知りました。




キシルさんでは自社で製材所と家具工場ももってみえました。
すべての家具を自社で作っているわけではないそうですが、様々な実験を行いながら製作に取り組んでみえるそうです。
自社の社員が作っているからこの材料が何に使われているかを把握できている。というお話でした。当たり前なことのように思えますが、依託による製作やパートなどの方などではそういうわけにはいかず自分がいま触っている材が何に使われるのか知らないこともあるそうです。
社員が製作を行うことで表に出てくる面はなるだけ模様や色合いがそろうように選びながら木を張り合わせたりしているとのことでした




キシルさんでのお話は印象に残る話が多くこれから自分が勉強していく中でとても有意義なお話が聞けました。

店頭に並んでいる家具はどれも素敵な家具ばかりでいつか自分も使いたいと思いました。

エンジニア科2年 室谷 祐作