2015年11月20日金曜日

選木実習 ~どの木を育て、どの木を伐るか~

 エンジニア科1年生の『森づくりの応用』という授業で、ヒノキ人工林の間伐の選木実習をしました。

 このヒノキ林は、先だって開講された『測樹』の実習で林分調査を行った場所です。林齢は46年。この林分で、3通りの選木を行いました。




 パターンAは、「生産目標を大径の並材に置いて、 100年生あたりを目標に、今後の50年間を諸機能の高い健全な状態を維持し続ける」ための選木です。生命力に富んだ個体を育成木として選び、その生育を妨げる個体を間伐木とする、選木です。この選木では、残す木という感覚ではなく、「この木を育てたい」という意志を持った選木を心がけました。

 せっかく巻いた選木テープを全部はずし、パターンBです。パターンBは、2残1伐の列状間伐としました。植栽列がはっきりしていましたので、伐る列/残す列を決めただけで、いわゆる選木ではありません。 機械的に、伐採列の個体にテープを巻いていくだけです。

 再びテープをはずして、次の選木です。パターンCは、「生産目標を良質な柱材として、 細かめの揃った目を持つ木を育てる」ための選木です。そのため、目が粗いであろう太い個体を間伐する優勢木間伐的な選木になりました。

 同じ個体が選木方法によっては、育成木になったり間伐木になったり。目指す山づくりに応じて選木の仕方が変わること、選木が山づくりの方向性を定める重要な作業であること、実感として理解できたでしょうか(うーん、まだ少し難しいかな?)。



 それぞれの選木の結果は、次回の授業で比較します。パソコンルームに移動して、そのための準備(データ入力)をして、本日の授業は終了です。それぞれの選木、数値で比較すると、どういう違いがあるでしょうか。 楽しみです。

1 件のコメント:

  1. 人の教育にも多様な視点からの個性に応じた教育が求められますから、記事を愉快に拝読しました。さらに授業では、樹木のある土地や自然への長期的な展望にテーマが発展するのではと楽しみにしております。

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