森林文化アカデミーのオープンカレッジ講座『キャンプインストラクター養成講習』、今年も岐阜
県キャンプ協会指導の下、野外活動の安全や野外炊事、レクレーション、ロープワーク、キャンプ
ファイヤー、自然観察の手法など、様々な項目を学ぶ三日間が開催されました。
今回は講座始まって以来の少ない参加者で、どういう訳かアカデミーの学生18歳が4名と一般の
男性60歳が1名の合計5名。
最初に岐阜県キャンプ協会の鹿嶋昌幸会長から、三日間の心得とキャンプについてお話をお聞き
して、いざ実践へ。
オーブンで発酵させ、その後に空気抜きして、ダッジオーブンで焼き上げる。
なんと、今日はテレビカメラ(CCN)の取材と、新聞社のダブル取材もありました。
パンづくり指導者は、パンをつくって30年以上という野崎先生、この野崎先生は岐阜県キャンプ
協会専務理事の野崎英雄先生の弟さんとのこと。
参加者自身に、パンづくりの楽しさ、心得、技を判りやすく指導して下さいました。
約40度のダッジオーブンで発酵させると、大きなパン生地が出てきました。
パン生地をちぎって、空気を抜いて、猫の手でぐるぐる回すと、丸いパンができる。
「ほら、やってみよう!」と言われても、先生のようにきめの細かいパンに仕上がらない。
それでも何とか作り上げて、見事なパンを焼き上げました。
さて、一日目の夜はロープワークの実習や、安全に関する項目など、様々なことがらを学び
焚き火と星空を眺めながら、楽しい一時を過ごしたのです。
続いて、二日目です。
朝から野外活動の安全の考え方、安全指導、天気対応などについて学び、メインは何と言っても
野外料理、キャンプ協会の林先生の指導によって、ダッジオーブンできのこご飯を炊き、ダッジ
オーブンで里芋の芋煮汁づくりです。
牛肉が入ると、加藤さんは大はしゃぎ? 湯気が美味しい香りを漂わせています。
具材に火を通す手順や、火加減の調整方法、そして全体的な味付け方法、様々を学びました。
鹿嶋先生がきのこの炊き込みご飯のフタを取ると、これまた美味しそうな湯気が立ち上りました。
ご飯は炊きあがって、10分ほど蒸らしたら、ご飯を切るようにかき混ぜなければいけません。
またこのときに、ご飯を捏ねないように注意を払って、味を均一に素早く馴染ませます。
さて、午後5:00ですが、本日の夕食タイム。 鹿嶋先生の合図で「頂きます」と言って、楽しい
夕食の一時を過ごしました。
夜にはキャップファイヤーの種類、手法、管理方法について学び、ティピーテントで語り合った
のです。
さて、今日は三日目、
朝食はホットドックをホイルで包み、それを飲み終わった牛乳パックに入れて、焚き火に入れる。
そうしてホットドックを完成させて朝食としたのです。
本日はJIRIによる自然観察がメインですが、その前に昼食用の「災害時における食事」を学ぶ
ための下準備。
災害時に限られた水を無駄にせず、ご飯を炊ける無洗米の価値について考える。それと同時に
その無洗米で、いかに少量の水でご飯を炊くかを学びます。
無洗米を災害用の特殊な袋に入れて、水を注ぎ、それをお湯で煮る。そのための下準備です。
ちなみに、このお米を煮るお湯は、そのままみそ汁などに転用します。無駄のない利用を考える
のもキャンプの基本ですね。
さて、仕込みが終われば、JIRIによる自然観察を開始。学生たちは以前聞いたことのある
内容でしたが、どういう訳か思い出せない。 しかし、自然の中には面白いことがいっぱいある。
それを実感した二時間を過ごしました。
そして試験を終了して、見事全員が合格。 最初に今井さんが合格証書を鹿嶋会長から
受け取りました。みなさん、おめでとう(^o^)!
このキャンプインストラクター講座、毎年この時期にかいさいしていますので、来年もみなさん
ご参加下さい。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。