2011年5月23日月曜日

平成23年度「施業プランナー研修」始まる

岐阜県では健全な森林整備を推進するため、「提案型集約化施業」を実施できる人材を県下各地に配置しようと考えています。岐阜県下には、岐阜県と国の研修を終了した人が45名いますが、今年も岐阜県で18名の「施業プランナー」を巣立たせようと、ここ森林文化アカデミーで研修がスタートしました。
 平成23年度は5月20日から来年平成24年2月29日までの長丁場、実際の現場を想定した実践的な研修が繰り広げられます。


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第一回(5/20金)研修の様子


●施業プランナーとは
 スギやヒノキの人工林では、間伐など森林整備を進める上での問題は1.所有境界の明確化、2.コスト削減などがあり、こうした問題に立ち向かって森林整備を進める計画と実行する人です。
 【提案型施業】は施業に要する経費等を事前に明示することや施業実施後の完了報告等により事業の透明性を確保した施業。
【集約化施業】は森林所有者に対して積極的に森林整備を働きかけ、施業の取りまとめによる事業規模の拡大と安定的な事業量の確保を図るとともに、高性能林業機械の活用や作業路等路網整備により素材生産の低コスト化を行い所有者に対して利益を還元(負担を軽減)する施業。


●初回の5月20日は1「森林林業の現状と今後の施業方針」、2「提案型集約化施業の必要性」、3「作業システムの構築について」受講と議論を行いました。

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講義資料「森林施業の哲学~本田宗一郎氏のことば」より

今後も研修風景をブログ掲載していきますので、成長する研修生の姿を楽しみにしてください。


アカデミー教員:川尻秀樹