2011年8月22日月曜日

黙して語らず、背中を見せる(2011自力建設:森のインターチェンジ)

それが、職人。

木匠塾(ブログ移動→ 木になる学び)から帰ってきた土曜日、現場の作業を進めました。
前に触れたフォリーの板(劇的!)の華麗なる変身のプレリュードです。
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指導していただいている、基礎職人の平田さんに板を預けたのが先日のこと。
平田さんに呼ばれ作業所に伺えば、なんということでしょう、そこには整然と打ち付けられた板たちが。
見慣れぬ金属とともに現場まで運ぶことに。

現場にトラック到着、森の中までは若い力(も、そうでない力も)総出で運び込みます。
小雨の降る中、汗かも雨かも分からないものでびしょ濡れになりながら運びきり、さぁ平田さん次はどうしましょう!と意気込む我々。
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しかし、ご自分の身長と同じくらいの高さの鉄筋を目の前にして平田さん。
ポケットからとりだしたピースに火をつけ一服、「まぁこっからは、オレの仕事ゃ」とにやり。
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使い込まれた道具を手に、トトントントンとリズム良くかつ正確に作業を進めていかれます。
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見慣れぬ金属たちもなるほどなという使い方で、運び込んだ材料が次々にパチパチッとはまり、あれよあれよという間に立ち上がりました。
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悪の要塞・・・ではなく、型枠です。
そう、あのフォリーの板は杉型枠として第二の人生ならぬ第二の材生をまっとうしてもらうことになりました。
今回我々の設計の建物を構造的にもたせるために、高く高くなってしまった基礎。
打ちっぱなしのコンクリートでなく、杉板の模様をコンクリートに映し出す仕上げをするために型枠をつくりました。
その分作るのに手間と技術が大変必要なのですが、鮮やかに立ち上げて見せた平田さん、またもピースをふかしながら「ま、こんなもんです」と。

・・・しびれます!!

I's 職人
電動の機械がない頃から今までずっと職人として生きてこられた一人の男の背中、しっかりとこの目に焼き付けました。
また「あんたたちは、図面ひく人らやでな」と、作業を教えてくれながらも設計士としての役割はしっかりな、とのメッセージも。

くぅっ。

そして明日からまた泊り込みで木匠塾にいく我々に「こんなもんオレ一人でやっとくわ」と。
いやー、職人さんはすごい。くぅっ。

そして帰り際、
「次はコンクリバケツリレーやな」と、にやり。

・・・くぅっ!


来る9月1日、バケツリレーのXデー。
作業後にはBBQも予定しております。
みなさまどうかお誘い合わせの上、どうかどうか・・・一緒にいい汗、流しませんか!



いざ、木匠塾。
いってきます!


記:アカデミーのオープンキャンパス(8月21日実施でした)で、在校生に9月1日の宣伝に励んだ、山本(木造建築講座1年)