2011年9月13日火曜日

第12回施業プランナー養成基礎研修 開催

第12回 施業プランナー養成基礎研修 開催

水田ではアキアカネが飛び、林ではツクツクボウシが鳴き、山では軽やかなチェンソーのエンジン音、もうすっかり秋らしくなりましたね。

��月20日から始まった施業プランナー養成基礎研修も9月に突入しました。
今回は10月にある1、事業計画発表会、2、実際の座談会で使えるよう、
 (1)プレゼンテーション技法
 (2)先輩プランナーからのアドバイス
 (3)座談会手法
を受講して頂きました。

最初の講師は森林文化アカデミー木造建築の辻先生。これまで多くの木造建築設計に携わられた実績から多くのプレゼンテーションを手がけられており、異分野からの提言として「施業プランナーのプレゼン」についてお話し頂きました。

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プレゼンは「情報として伝えていく能力」が必要です。
全体的な流れとして、1、課題提示型・・・学会などの方式
             2、順次説明型・・・結論までが長い場合に有効
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わかりやすくするためには「ビジュアル化」が必要。
基本:ブロック化、ストーリー、視線の流れ、読みやすさ、バランス・リズム

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辻先生は、ご自身のプレゼン事例まで見せて下さって、その意図を分かりやすく解説して下さいました。


続いて、先輩プランナーである「たかやま林業・建設業協同組合」の松本課長さんに、
  1、施業プランナーとして求められるもの
  2、集約化のポイント
  3、今後の林業事業体のあり方
について、経験・体験談を織り交ぜてお話しして頂きました。通常のお忙しい中、今回のためにパワーポイントで資料を作成して下さり、さすが先輩ならではのアドバイスを含む講義をして下さいました。

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開口一番、「私は昨年岐阜県が招かれたドイツフォレスターと過ごした研修は夢のような時間でした」と話されました。
将来を見据えた林業の考え方、環境を考えた林業m、などなど「学ぶこと」「自分で発見すること」の重要性を話して下さいました。

そして、施業プラン書作成にあたっては、
 工程ごとの施業単価算出根拠を十分理解することが重要であると言われました。

また、「自力施業者への森林施業奨励」についてもふれました。この点は多くの人々が無視しているポイントですが、さすがに先輩プランナーの松本さん。
こうした自力施業者を取り込むメリットとして、
  1、森林整備が進む
  2、作業戸婦の通行量が増えて荒廃防止になる
  3、林地開発や不法投棄対策、獣害対策につながる  
と解説されました。

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お次は、森林整備課の技術支援担当の下野さん。県下各地の座談会を見てきた立場から、郡上森林組合、東白川村森林組合、恵南森林組合、可茂森林組合などの事例を紹介。
 郡上森林組合の名キャッチフレーズ「杭を残して悔いを残さず」から、座談会開催日を平日の夜から、土日の昼間に変更して参加者が増加した事例など、有効な情報を得ました。

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最後に私、川尻が参加者を3グループに分け、各グループで「座談会開催のために冠ゲルべき事、用意すべき事を5つに絞ると何か」を討議して、一日の研修を終えたのです。ご苦労様でした。

                         報告 川尻秀樹