2012年7月2日月曜日

こんなん咲いてました88

こんなん咲いてました88

今年は梅雨になってからも涼しい日が続いていましたが、晴れ間がのぞく
と一気に蒸し暑くなって、暑さに弱い私などは閉口してしまいます。よく
言われますが、鬱陶しい梅雨空も、植物にとっては恵みの雨で、梅雨無く
しては順調な作物の収穫も望めないようです。

もちろん植物の光合成にとって雨(水)は必要不可欠ですが、水の作用は
それだけでしょうか?

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梅雨空の下、林で植物の写真を撮っていたら、異様な金属光沢が目に入り
ました。まるで植物の葉っぱとは思えません。これはグミの仲間で「ツル
グミ」という植物です。

葉っぱの表側はしっかりとした濃い緑色ですが、裏側はまるでつや消しの
金色塗装を吹き付けたようです。これは褐色の鱗状毛がびっしりと覆って
いるせいで、もちろん人工的な色ではありません。

降ってきた雨は葉の表と裏で大きな水玉を作り、ある程度より大きくなっ
た玉は重力にひかれて落ちてしまいます。これは葉の表も裏も水を弾くよ
うな仕組みがあるからですね。葉の表はクチクラというワックスの層が水
を弾き、葉の裏は鱗状毛が水を水滴状にして、葉っぱにとりつくのを防い
でいます。

雨の多い日本のような土地では、葉っぱがせっかく光合成で稼いだ糖など
の養分、ミネラル類は、雨水で洗われているうちに葉から流れ出していっ
てしまいます。ワックスで養分が溶け出すのを防いだり、水滴状にして、
はやく葉から落としてしまうことには意味があるのではないでしょうか。

このツルグミの葉のように、雨の多いところに生育する常緑広葉樹(照葉
樹)は、雨滴をうまく処理する仕組みを持っているようです。当たり前の
ように見える葉っぱについた水滴ですが、考えてみると案外奥が深いのか
もしれません。こんなことが気になる方はぜひ森林文化アカデミーへ!

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