2012年7月15日日曜日

「施業プランナー 育成研修」での作業路線形踏査

 前回、施業図と林分データ、作業システムを基に作成した作業路案、
その作業路の現地線形踏査を、森林文化アカデミーの演習林で実施し
ました。

 今回の講師は岐阜県森林研究所普及企画係の池戸技術課長補佐、長屋
技術主査、また森林研究所の古川部長、臼田専門研究員です。各自が2
つのグループに分かれて、前回の線形を実際に踏査しました。




 最初に、開空度のある場所でGPSの電源を入れておきます。ハンディ
GPSの取り扱い方の他、データローガとしてのGPSをヘルメットの上
に取り付けました。GPSの時間と、デジタルカメラの時間を同じになる
ように調整します。

 続いて、ハンドレベルが正常かどうかを、2m赤白測量ポールをつかい
確認しました。

 さて、私は2グループのうち、既存の歩道を改修して作業路とする案
を作成した2班と行動をともにしました。

 舗装道から入る既存の歩道の勾配がきつく、いきなり問題発生です。
既存の歩道は勾配27%(15度)です。作業システム上、2tonトラックを
利用する案で、なおかつ幹線とする案なので、勾配をもっと緩くする必要
があります。



  作業路の線形を考える場合、「道をつくる目的」がしっかりしていなければなりません。作業路は地形上入れやすいところに入れるのではない。経営計画は何のために立てるのか。開設する作業路は幹線なのかどうか。などを充分に考える必要があります。

 結局、勾配を9%(5度)として地山を切り取り、盛り土して作業路を新設することとなりました。線形踏査ではハンドレベルと2m赤白測量ポールで見通し、勾配杭を打っていきます。



 勾配杭を打った場所はGPSのポイントを確定し、その場所をデジタルカメラで撮影して行きます。ハンディGPSには研究所の古川部長さんが前回の線形計画図を取り込んで下さっているので、よく分かります。




 ヘアピンカーブでは研修生全員で「切り」、「盛り」を検討します。長屋技術主査が地山の勾配、R6でのカーブ設定について助言を下さいました。

 半径が6mであれば、カーブの入り口から出口までの距離は6×3.14mとなる。緩い尾根でヘアピンカーブを設定するのが得策であるが、緩い尾根のどこにヘアピンカーブを設定するのかが問題。




 大橋慶三郎さんは「地山勾配が25度までがヘアピンカーブ設定の限度」と言っている。この現場の地山勾配は23度なので限界に近い。

 緩い尾根でヘアピンを切る場合、ヘアピンの手前の勾配を少し緩くし、ヘアピン内はレベルとすることが多い。しかし、狭い尾根でのヘアピンでは、ヘアピン内でも勾配をとる。

 ここでは半径6mのカーブなので、路面センターから2m赤白測量ポール横断3回で半径センター、6回で出口のセンターとなります。




 現場では地山勾配による切り取り土量を即座に見られる、長屋技術主査開発の「切り盛りくん」の使い方も勉強しました。





 最後に、チャート地質の岩石地帯で、今後の線形についてどうすべきかを検討して、一日の線形踏査を終えたのです。

 今回も蒸し暑い中、ご指導下さった森林研究所の皆さんと、熱心に研修に参加して下さった研修生の皆さんに感謝します。ご苦労様でした。



 以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。

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