2012年8月12日日曜日

スーパーおじいちゃん、現る!(2012年度自力建設)

猛暑の中、地獄の穴掘りを続けること5日間、その苦行から開放され今週は基礎の作業に移りました。

まずは砕石の敷き詰め作業。



 
砕石とは建物の荷重を均等に地面に伝える役割を持った、岩石や骨材を細かく砕いたものです。
現場での指導を担当して下さっている田口さんの指導の下、高さを整えながらその骨材を敷き詰めます。







その後、地面に圧力をかけて、ジャリジャリの面を平らにします。




そして、捨てコンクリート!ここで高さが狂うと後の作業に影響を及ぼすため慎重に水平面を作っていきます。きれいに出来たと満足した自分の横で職人さんが自分の数倍きれいに仕上げていました。経験値には勝てません。




こんな感じで今週は基礎の最もベースとなる部分を進めていきました。初めて自分の書いた図面がリアルに出来てきたのを感じました。いくら砕石や捨てコンといっても嬉しい。出来た捨てコンの上を歩いてにやけてしまいました。


そして、今日、世間はお盆モードになりつつありますが、自力建設の作業は続きます。






こちらは、毎年の自力建設でお世話になっている地域の基礎屋さんの平田さん。現役バリバリ、71歳のスーパーおじいちゃんです。重たい鉄筋も難なく運びます。今年もお世話になります!!


早朝から現場で打ち合わせをした後に、平田さんの工場で鉄筋の加工を行いました。






基礎のフープ筋!人間で言うろっ骨みたいな基礎の骨組み。なかなか満足な仕上がり!
注)トライアングルではありません!




他の鉄筋も仕上げて再び敷地へ。工場で作ったバラバラの鉄筋を組み立てていきます。






鉄筋と鉄筋を細い針金で固定していく作業。自分の2倍、いや、3倍、いや、とにかくすごい速さで止めつけていく平田さん。「半世紀、基礎一筋やからなぁ」と。ほんと、恐れ入ります。普通にプロジェクトの一環で教えていただいているが、こういう現場の人から直接教えてもらうなんて、かなり貴重な経験を積んでいるんだと再実感。得れるものは今のうちに得なければ!

まだまだほんの少しですが、先生や、各方面の関係者の方と打ち合わせを繰り返し、現場と図面を行き来しながらやっと少しずつ出来てきました。これからは、基礎の型枠を作り、コンクリートを打設していきます。8月後半には、木材の墨付けと刻みの為10日程合宿に行く予定です。


                                   木造建築講座1年 山崎