2012年10月14日日曜日

第42回建築総合展 名古屋2012

 10月11日(木)~10月13日(土)の3日間、名古屋にあります吹上ホールにて、『第42回建築総合展 名古屋2012』が開催されました。

 この建築総合展は、中部地区で建築関連専門展示会としては最大規模で、会期中の参加者は約30,000人程度になります。


建築総合展のFACEです。

森林文化アカデミー 木造建築講座では、

 1)ブース展示 : 森林文化アカデミー 木造建築講座 の紹介コーナー
 2)ミニセミナー Wood College 企画運営: 森林文化アカデミーの授業をミニ体験できるコーナー

をお手伝いさせていただきました。


森林文化アカデミー展示ブースです。

ブース展示では、森林文化アカデミーの木造建築講座で実施している内容のうち、以下のような内容に絞って御紹介しました。

 1)自力建設プロジェクト
   学生が自ら、設計し、施工するプロジェクトです。
   アカデミーのブログで進捗状況を報告しています。

 2)木造建築病理学講座
   木造建築の改修に関する体系学の講座です。日本の大学などの建築系教育機関では、授業科目として、改修の講座設置は森林文化アカデミーが日本で一番最初です。


 3)常時微動測定の実演
   建物の常時微動(常に揺れている非常に小さな振動のこと)を測定する機械による測定です。


 4)森林文化アカデミー 木造建築講座 なんでも相談会
   アカデミーの入学希望の有無に限らず、木造建築の業界全体へ進路を考えている方を対象に何でも相談会を実施しました。


 5)岐阜県産材の強度的性能の紹介
   岐阜県産スギ材およびヒノキ材は、産地証明、ヤング係数や含水率明示などを実施している「ぎふ性能表示材」があります。
   さらに、断面欠損を考慮した「ぎふ性能表示材」を建物の横架材に利用することを技術的にサポートしている「スパン表」があります。



 森林文化アカデミーのブースには、非常に多くの方々(3日間で400名以上)が訪れていただきました。なんでも相談会では、アカデミーに関する質問はもちろんのこと、木造建築業界全体に関する質問、木造建築に関する技術的な質問など、いろいろな質問がありました。
 建築事業者、木材事業者、森林事業者などのプロの方も「何でも相談」に来ていただきましたし、一般の方も親子で「何でも相談」に来ていただきました。



Wood College
主催者から、ミニセミナー「Wood College」の企画と運営を御依頼戴きまして、3日間で全12講座の企画、運営を行いました。
 大きなテーマを、1日目および2日目は「木造建築病理学への誘い」、3日目は「公共建築の木造化へ向けて」、として各日4講座ずつ企画しました。

 日本で第1線で実践している方々ばかりを講師の先生にお招きしたこともありますが、全12講座で、延べ380名の御参加をいただきました。

 改修をテーマにした1日目、2日目は、比較的多くの方々に御参加いただきました。

 公共木造をテーマにした3日目は、若干少なめの参加者数でした。これは、公共木造の促進については法律制定などが間もないため、建築の業界的にはちょっと話題提供の時期が早かったのかなぁと反省しています。来年か再来年だと公共木造の話題提供でたくさんの方が聴講してくれそうです。
 しかし、岐阜や信州の森林組合さんなど熱心にお話を聞いていただき、御質問までいただきました。森林・林業の業界でも熱心な方々は、公共木造への長尺で、大断面で、強度の強い、十分乾燥された木材の供給をスムーズにできるように仕掛け始めているようですね。
 建築業界も頑張らないといけませんね。




 この3日間、私一人でブース展示をしておりましたので、ちょっと大忙しでしたが、楽しい時間をすごせました。今年は難しかったのですが、来年こそは、アカデミー教職員やアカデミー学生にも助っ人を、アカデミーの広報委員会、生涯学習講座部門、短期技術研修部門などへいろいろなサポートを、それぞれお願いしてみようかなぁ。