2012年10月14日日曜日

クリエーター科 林業林産業体験実習

今回は,前回の下刈りに続き3回目です。
始めに間伐の目的について,原島先生が説明を行いました。

一般的に,立木密度が高いほど「完満(樹木の上部と下部の直径の差が小さく,円柱に近い)」になり
立木密度が低いと「梢殺(逆に直径の差が大きく,円錐に近い)」になります。

柱にする際には,完満な立木の方が歩留まりがよく,年輪幅も詰まっているので好まれます。
目標どおりの形質に仕上げるために,密度をコントロールするのが間伐の目的です。

教室での講義の後,現地に移動です。伐採する前に,
樹高を測定する「バーテックス」や直径を計測する「直径巻」を用いて,
伐採木の樹高と胸高直径を計測し,材積表から材積を求めました。

次回の実習で伐倒した立木を製材し,一棟分にどれだけの立木が必要かを考えます。

測定した後は,実際に伐採します。
伐倒地点は架線の線下のため,架線と接触しないよう,
チルホールを用いて慎重に倒します。


伐倒した立木は玉切を行い,
今回は末口16-20cmなら,柱取として3mに採材し,
16cm未満,20cm以上なら4mに採材しました。

次回は,今回伐採した立木の製材を行います。