コミュニティービジネス起業論が始まりました。
初回は,コミュニティビジネスの概略と事例について
話をしました。
コミュニティビジネスとは,一言でいえば,
「地域のお困りごとをビジネス手法で解決する」
高齢化社会,格差社会,地域間格差,環境問題など,
市場原理はいわゆる「市場の失敗」を引き起こし,
行政による問題解決も限界を感じつつあります。
そこで住民自身が問題解決に取り組む必要性が出てくるのです。
それがコミュニティビジネスが必要とされている理由です。
これから授業の中で,
実際にビジネスプランづくりをしますが,
まずは,根拠をもって説得力のある問題設定ができるかどうかが,
始めの課題です。
どのコミュニティビジネスにもいえることですが,
「問題意識を持っている」ということが大事になってきます。
そして,仲間づくり,事業づくり,自分のために
「説得力のある問題設定」を行うことが重要になってきます。
実際のフィールドワークや情報収集の方法などを勉強しながら,
各自で問題設定を行います。
その上で,ビジネスプランの具体化や数値に落とし込んでいくという
作業を行っていきます。
今日の最後に,
みんなの問題意識を共有しましたが
・ 間伐遅れの森 ← 境界不明,担い手不足,情報不足
・ 梅原地区の人たちのお困り事→地域の誇り復活
・ 里山の未整備 → 材の活用,多様性の回復
・ 耕作放棄地
・ 森を体験していない子どもが多い → プレーパーク
・ 山の良さ(歩くと気持ちいい,いろいろ勉強できる)が生かされていない)
など,アカデミーの学生らしく,いろいろ出てきました。
今後は,これらの問題の深堀と,ビジネスでの解決手法を考えていく予定です。