2012年10月18日木曜日

山村づくり講座 実習風景

山村づくり講座実習風景

岐阜県恵那市中野方の坂折棚田を訪問し、地域の方(棚田保存会の主要メンバーで、「杣組」という小規模自伐林業グループのリーダーでもあるSさん)から、棚田周辺の里山整備についてお話を伺い、課題として持ち帰らせていただきました。

まずは、人工林の整備について。
山主さんに関心を取り戻してもらうため、目につきやすい場所で間伐した人工林の見本を作りたい、という相談を受けました。これにはすでに、アカデミークリエーター科 林業再生講座の1年生が関わらせていただくことで話が進んでいたので、今回我々は、測量調査のお手伝いをしました。

実はこの中野方地域は、間伐で発生する「C材で晩酌を」を合い言葉とし、いま注目を集めている「木の駅プロジェクト」(高知県、土佐の森救援隊により提唱された未利用木材集荷システム)の導入先駆け成功地域です。なので、軽トラさえあれば、人工林の間伐材を持ち出して、簡単にお金(地域通貨券)に変えることができるすごい地域なのです。だから、見本林をつくることは、他地域とはだいぶ違う意味や期待があるわけです。



次に、耕作放棄地とそれに接する広葉樹林について、どのように整備を進めればよいか、相談を受けました。この課題が授業の本題となります。 
現地でいろいろ質問を繰り返し、丁寧に答えていただきました。
このあと、棚田保存会の理事長さんにもあわせていただき、棚田オーナー制度が定着するまでの経緯についてのお話や、今回相談を受けたフィールドについての思い等、教えていただきました。


昼食は、地域の女性たちが地元食材、家庭の味にこだわって切り盛りされている「不動滝やさいの会」直売所にて、お弁当をいただきました。
彩りも素晴らしく、地元食材で手をかけて造られた美味しいお弁当に一同感激しました。
食堂はほぼ満席、売店もお客さんが切れ目なく訪れていて、とても忙しそうでした。
平日でも昼時は忙しいとのこと。土日、祭日にはさらにお客さんが集まるので、それはもう大変なのだそうです。街中でならともかく、恵那市から車で20分奥まった山村での話ですから、驚きです! ご苦労もおおいでしょうが、素晴らしいことです。
やればできるのだ、というまさに山村ビジネスの成功例を目の当たりにし、勇気と希望をいただきました。ちなみに、シンプルなパック入りの「栗まんじゅう」は全員が絶賛でした!超おすすめです。

帰り道、八百津の郊外でちょっと変わった店に立寄りました。
最近、大型ショッピングセンターが郊外に出来ると、地域の商店はお客を奪われ、あっという間にさびれてしまう例が多い中、外見地味なこの店は、きっと生き残ると思わせるものがありました。
個性ある商品(松茸をはじめとする天然キノコや、スズメバチの巣) 、幅の広さ(野菜、果物、鮮魚、菓子、惣菜、雑貨等)、価格の安さ(惣菜弁当が250円等)です。
土日になると、この店目当てに来るお客さんの車で、街道が渋滞するほど人気があるそうです。
グローバル化に飲み込まれないローカルビジネスのたくましさを見せてもらい、またまた感動しました。 岐阜のいなかは元気で面白いぞー!


今後、学生、教員共に感じたことやアイデア出しを行い、取りまとめた結果を12月の授業で再度中野方に伺い、ご報告する予定です。


                                               報告者 原島

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