アカデミーの公開講座である生涯学習講座のリピーターの皆さんがもっと自主的に学び、活動し、つながり、そしてここで得た学びを地域に還元していくことを目的としています。
つまり「受け手」から「伝え手」に成長していくことが目的の講座です。
まずは、メンバーが自由にそして気軽に利用できる空間が欲しいという意見から、「みなが集まる空間づくり」が主なテーマとして4月から動いてきました。
具体案としては、「火を囲む」「お茶用の湯を沸かせる」「森林文化」「何かのきっかけになりやすいもの」ということで、今注目されている「ロケットストーブ」をつくっちゃおう!という話に??
ロケットストーブは、煙突の仕組みを活用した燃焼効率抜群のコンロで、
被災地でも随分と活躍した代物。何がそんなに良いのかというと、
①リサイクル(ペール缶)
②木質バイオマスの利用
③省エネ(驚くべき燃焼効率)
④軽い
⑤手軽に作れる
⑥エネルギー問題への提案
⑦便利
など様々な利点と現代社会の課題に対する提案の要素が含まれているワケです。
まずは、恒例の持ち寄り夕食パーティーをしながら情報交換。互いの関わるイベントのお知らせや
抱えている問題、結果報告などを話し合う時間です。新たな企画が生まれる場でもあります。
食後、いよいよ作業開始。持ち寄った材料と道具、そして予習してきた作成マニュアル片手に
(マニュアルを手配してくれた川尻先生ありがとう!) 手際よく作り始めます。
仲間同士でケラケラおかしな話をしながら、いろいろ試して失敗しながら、途中、自作工具が登場したり、互いに学びあいながら、ペール缶を活用したロケットストーブが2時間後の夜10時に完成!
「自分達で意外に簡単にできるんだね~」
なんて言葉がもれていました。
さらに今回は、ある実験も兼ねています。一般的には、保温材として「パーライト」を使っているのですが、今回は再利用「籾殻(もみがら)」を実験的に使ってみることに。
調理しながら、籾殻燻炭がつくれるかも?というアイデアです。
「何でもやってみないと分からない」を信念にメンバーはチャレンジしていきます。
完成後、いよいよ代表による点火。「ゴー」という音と共に、見事ロケットのようなジェットが見られました。が、しかし。。。
数分後、予想どおり、保温材の籾殻が燃え始め、ロケットストーブ&籾殻ストーブのダブル燃焼がはじまり、ストーブ全体が燃え始めちゃいました。 「やってみると分かるね」これぞ、体験学習の時間!
次回は、やっぱりパーライト入れましょうかね。
(いやいやまだ実験が続くかもしれません)
「ひとり一個ずつ作りたいなぁ」
「地元で仲間を集めて作りたい」なんて声も。
このロケットストーブ、アカデミーの学祭
「翔楓祭(11月10日、11日)」にも
ステップ3講座のブースで紹介する予定。
ステップ3のメンバーは、楽しく学びながら
確実にたくましくなっているようです。
自然体験活動指導者・
インタープリター養成コース 講師
萩原 ナバ 裕作