2012年11月9日金曜日

チェンソーを使った間伐実習

間伐の実習を行いました。

所有者さんにも立ち会ってもらい,森づくりについての希望を伺いました。

所有者さんの希望は,
・ログハウスをつくること
・そのための木材をここから供給したい
とのことです。

一方,山の状態は間伐が遅れ,立ち枯れが目立っています。
そこでみなで考えた後,

「健全な木を残して将来ログハウス用の木材とし,今は周りの形質が悪い木,劣勢木を伐る」

という方針を立てました。

まず,半径5.65mの円形プロットを設定し,ha立木本数を算出しました。
そして,それぞれで間伐率を設定してもらいました。

それぞれ班に分かれて,どの木を間伐しようか検討しました。



それぞれで,間伐木の選木をしたところ,
以下のようになりました。

1班:2200本/ha ⇒ 1600本/ha(27%間伐)
2班:1600本/ha ⇒ 1100本/ha(31%間伐)
3班:1500本/ha ⇒ 1100本/ha(27%間伐)
4班:1500本/ha ⇒ 700本/ha(53%間伐)

今回は,簡易な円形プロットなので,局所的な差が出やすく,
値にばらつきがありますが,班によって差がでました。

4班を見ると,かなりの高い間伐率になっています。
さあ,間伐するとどんな感じになるのでしょうか。

各班で選木した後は,実際にチェンソーを使った伐倒です。
安全確認をきっちり行います。

安全確認は5つ。
①上方よし(つるがらみがないか)
②伐倒方向よし(障害物がないか)
③周囲よし(樹高の1.5倍以上の範囲に人がいないか)
④足元よし(安定した作業場所が確保されているか)
⑤退避場所よし

一つ一つ確認していきます。




まずは,受け口を正確につくることが大事です。
苦戦しながらの伐倒です。







さあ,間伐した結果はどうなったでしょうか。
5割の間伐を行った4班はどういう林分になったでしょうか。

次回紹介したいと思います。