2012年11月1日木曜日

「住宅の結露の知識と対策」を開催しました。短期技術研修

 昨日、短期技術研修の「住宅の結露の知識と対策」を開催しました。

 この研修は、木造建築病理学の結露対策講座の拡大版です。

 木造建築病理学では、耐震や維持管理など、様々な授業が連携して住まいの性能を定量的に把握し、計画できるようにカリキュラムを組んでいますが、多岐にわたる授業のため時間の制約もあり、結露の授業では、計算の実習まで踏み込めない部分を補足し、実務に特化した内容の研修を企画しました。

(来年度の木造建築病理学の科目履修生の募集案内が間もなく出来上がりますので、興味のあるかたはもう少しお待ち下さい。このブログでも紹介します。)

 エネルギー問題の高まりや、省エネ法の改正で、温熱や省エネが、業界内で話題になっていることもあり、それに付随する結露対策はホットな話題です。
 定員を大きく上回る方が申し込みがありましたが、サポートの学生の協力で、全員受講いただきました。


 まずは、断熱の重要性と、断熱強化による結露のリスク増加をまじえた、温熱、結露の基礎知識の講習です。
 昼休みももったいないので、結露対策で必須の気密施工方法の留意点の動画を流していました。

(受講生は休まる時間が無かったかもしれません。)

 
途中で、いろいろ実習も組み込みました。
 素材データシートから、物性値を読み取り、断熱性能や結露危険度の計算していきます。
 根拠と調べ方がわかれば、比較的簡単な計算で、結露の危険度判定ができます。


 その後、6つのグループに分かれて、オリジナルの壁を考えていただきました。
 最初にコンセプトを決めて、結露対策は必須として、それ以外にも、耐震や意匠性、環境負荷、コスト、地域性など、20数項目の検討を行っていきます。


 最後は、考えたオリジナル壁の発表です。
 古民家改修に適切な壁構成や、いかにコストを抑えて壁を提案できるか、耐震性も確保しつつ結露リスクの少ない壁など、いろいろな提案が出てきました。


 朝10時から17時近くまで熱心に受講された受講生へのプレゼントとして、この講習で行った手計算が手軽に検討できるエクセルツールを用意しました。
 最後のグループ検討でも、実際に使っていただきました。手計算と違って、厚みや素材を変更した結果が瞬時に分かって、実務でもすぐに活用できます。


次年度も、面白い企画を考えていきますので、楽しみにしてください。

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