今日は加子母に行き,伐採の体験と製材の試験挽きの見学をさせて頂きました。
案内して頂いたのは,加子母優良材生産グループの方々です。
グループのお一人,安江正秀さんはアカデミー前進の林業短大の卒業生でもあります。
まず造材された丸太を前に,安江さんから山での施業の仕方,枝打ち材の単価,林業の現状
についてお話いただきました。
次に少し現場を移動し,2本伐倒を行いました。
その場で造材を行い,造材のポイントを説明していただきました。
まわりの林業地では,生産コストを削減するために生産性を追い求め,
プロセッサで造材する現場が増えてきましたが,
ここでは枝打ちの跡を目で見て確認し,無節の材がとれるようチェンソーで丁寧に
造材していきます。
いかに造材で付加価値をつけていくかが勝負です。
午後は製材所に移動し,記念市で購入した材の試験挽きを行いました。
まずは製材所の田口様に,購入のポイントについてお話して頂きました。
いくつか紹介すると,
・木口の枝打ち後をみて,何年前に枝打ちがされたかを確認する。
・皮についた枝跡を触って,枝の巻き込み部が深いか,浅いかを確認する
(枝跡部分の皮が剥がれやすいと巻き込み部が深い)
材を見て,「あそこのおじいさんが枝打ちして,その10年後に息子が枝打ちした」
という想像をするのが,とても印象的でした。
地域の山と材を知り尽くした方ならではの想像力です。
製材すると,三面無節の材もいくつか出てきました。
きれいな色目をした材ばかりでした。
加子母優良材生産グループの皆様,田口林産様,
このたびは,貴重な機会を与えていただき,
ありがとうございました。
またお昼に,とてもおいしい鶏ちゃんと豚汁までごちそうしていただき,
ありがとうございました。
見学したみなさんは,今回勉強したことを,きっちり記憶に残し,
後の参考にしてもらいたいと思います。