2012年11月5日月曜日

木材の伐採と搬出

今日は加子母に行き,伐採の体験と製材の試験挽きの見学をさせて頂きました。
案内して頂いたのは,加子母優良材生産グループの方々です。

グループのお一人,安江正秀さんはアカデミー前進の林業短大の卒業生でもあります。
まず造材された丸太を前に,安江さんから山での施業の仕方,枝打ち材の単価,林業の現状
についてお話いただきました。


次に少し現場を移動し,2本伐倒を行いました。
その場で造材を行い,造材のポイントを説明していただきました。

まわりの林業地では,生産コストを削減するために生産性を追い求め,
プロセッサで造材する現場が増えてきましたが,

ここでは枝打ちの跡を目で見て確認し,無節の材がとれるようチェンソーで丁寧に
造材していきます。

いかに造材で付加価値をつけていくかが勝負です。





午後は製材所に移動し,記念市で購入した材の試験挽きを行いました。
まずは製材所の田口様に,購入のポイントについてお話して頂きました。

いくつか紹介すると,
・木口の枝打ち後をみて,何年前に枝打ちがされたかを確認する。
・皮についた枝跡を触って,枝の巻き込み部が深いか,浅いかを確認する
(枝跡部分の皮が剥がれやすいと巻き込み部が深い)

材を見て,「あそこのおじいさんが枝打ちして,その10年後に息子が枝打ちした」
という想像をするのが,とても印象的でした。


地域の山と材を知り尽くした方ならではの想像力です。








製材すると,三面無節の材もいくつか出てきました。
きれいな色目をした材ばかりでした。



加子母優良材生産グループの皆様,田口林産様,

このたびは,貴重な機会を与えていただき,
ありがとうございました。

またお昼に,とてもおいしい鶏ちゃんと豚汁までごちそうしていただき,
ありがとうございました。

見学したみなさんは,今回勉強したことを,きっちり記憶に残し,
後の参考にしてもらいたいと思います。