2012年11月28日水曜日

粗朶づくりの実習


今日の里山プロジェクト実習は関市の粗朶生産現場にお邪魔して、粗朶づくりを体験させていただきました。

粗朶は里山の広葉樹を伐って規格に沿って束ねたものです。粗朶の材料には、細い木や大きな木の枝の部分が使われるので、若い林が必要なのですが、里山が使われなくなって久しい昨今、若い林をみつけるのは難しくなっています。今回の現場は6年前に粗朶の利用のため伐採された履歴のある林ですので、細い木がほとんどで、粗朶の生産に適した林です。

現地で作業している方に教えていただいて、早速作ってみます。特に高度な技術は必要ありませんが、効率よく粗朶を生産するためには、作業の手順を理解した上で、ある程度の慣れが必要です。今回のサイズの粗朶の場合、慣れている人なら条件によりますが一日で30束作ることができるそうです。

上に見える林が伐採後6年


できた粗朶はトタン板に乗せて道まで引き下ろします。色々方法はありますが、昔からやられてきた方法が、シンプルで作業効率もよく、お金がかからないんだそうです。

トタン板に載せて引いています


どんどん林が切り開かれていきます。6年後には、一番上の写真のように5〜6mの高さの林になります。学生も頑張って作業してくれました。

慣れた人の作る粗朶はキレイです


単に木を束ねたものが粗朶の製品ですが、きれいに作るには、それなりのコツが要ります。学生もやっているうちに段々要領がわかってきたようでした。
上の写真は出荷を待つ粗朶の束です。今回作った粗朶は、滋賀県の土地改良区の工事で使われるそうです。里山の資源が有効に利用されるのを見ていると、気持ちがいいですね。