2013年5月18日土曜日

エンジニア科・クリエーター科共通 「森林公共政策」第四回目

エンジニア科・クリエーター科共通 「森林公共政策




 岐阜県の森林・林業にかかる施策を学ぶこの科目も、今日で第四回目です。
今回もゲストはお二人、お一人は岐阜県庁環境管理課温暖化対策係の寺倉課長補佐兼係長
んで、「岐阜県の地球温暖化対策」について。
 もうお一人は岐阜県生活技術研究所の長谷川試験研究部長さんで、「生活技術研究所の役割、
木材産業に関わる技術開発と技術支援」と題して、講義して頂きました。


 最初の寺倉さんからは、現在は途上国で二酸化炭素濃度が上昇したり、水質悪化や水資源の
悪化などによって、環境危機時計早まっている現状把握から始まり。

 地球温暖化に拍車を掛ける①二酸化炭素、②メタンガス、③一酸化窒素、④ハイドロフルオロ
カーボン、⑤パープルオロカーボン、⑥六フッ化硫黄について、そして二酸化炭素濃度が280ppm
程度であったのが毎年2ppm程度上昇し、現在は400ppmにまで急激に上昇していること。
 

 二酸化炭素排出量は中国が世界の24%を占め、次いでアメリカが17.7%を占めており、日本は
3.8%を占めている。

 東海地方は明治以降、平均気温が1.1℃上昇していること。


 では岐阜県ではどのようなことを実施しているのか?

 岐阜県は平成21年3月に「岐阜県地球温暖化防止基本条例」を制定し、その後に「地球温暖化
対策実行計画」を立てている。

  岐阜県では「清流の国づくり J-VER」を実施しており、イベントなどのでのPR活動も実施して
積極的に取り組んでいるそうです。


 さて、二入目は、かつて私の同僚であった生活技術研究所の長谷川部長さん。
長谷川さんには、「生活技術研究所の役割、木材産業に関わる技術開発と技術支援」と題して、
お話し頂きました。

 岐阜県内に於ける試験研究機関の概要から、研究所の研究内容やご自身の研究内容まで述べ
られ、(1)得意技術による技術支援活動、(2)幅広い情報発信、(3)科学技術振興・地域貢献
を実施していることも話されました。


今回は飛騨の家具のうち特に「椅子」を中心としたお話をして下さいました。
 
 座り心地の良い椅子、接地圧など・・・・・さまざま。

 岐阜県には木工産業の会社が約500社ありますが、椅子やテーブルの木工家具出荷量は
全国一位です。全国二位は愛知県。

 岐阜県の飛騨からは、飛鳥~平安時代末期までの500年間に50000人ほどの匠が都の造営や
造寺に建築集団として加わってきました。

 その匠の流れをくんだ飛騨の家具の特徴は、(1)曲げ木(2)轆轤技術が支えている。
もともと家具は資源立地方の産業であり、ブナの家具は飛騨の資源から、またブナであったから
こその曲げ木でもあるのです。


 家具のこと、これまた奥深い。

 以上報告、ジリこと川尻秀樹でした。 寺倉さん、長谷川さん、有り難うございました。