「横架材の断面算定は木造建築の許容応力度計算の縮図である」と、よくお話しさせて戴いております。許容応力度や許容たわみなどを算出し、生じている応力度やたわみと比較する。このようなことを理解できれば、木造建築全体の構造計算(もちろん計算式などは違いますが・・・)も大まかには同様な考え方ですので、計算の流れのコツをつかむことができると思います。
まずは基本的な講義です。 |
設計している対象が同じ部材であっても、木材には強度の種類がたくさんあって強度が変わるんですよ、荷重の大きさも荷重継続期間によって変わるんですよ、50年度のたわみもチェックしなければなりませんよ、などお話しすると、建築実務の方々もちょっとびっくりします。
モデルプランを用いて横架材の断面算定を行います。 |
岐阜県産スギ横架材のスパン表を用いて断面を求めます。 |
通常の木造住宅の規模であれば、1時間もかからずに横架材の断面算定は完了しますよ、というお話にも、当初建築実務の方々はびっくりしておりましたが、実際に演習してみると30分ぐらいで説いている方もおりました。
横架材の断面算定は食わず嫌いなだけで、食してみると非常に簡単であることを実感して戴いたと思います。・・・私の教え方がうまいのかなぁ(笑)